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2005年11月7日(月)
ソフトイーサ株式会社 (茨城県つくば市) コマンドライン管理ツールや Linux 版 VPN Client などを搭載"SoftEther VPN 2.0 Release Candidate 2" を公開
RC2 では、RC1 やそれ以前のリリースで不足していたいくつかの重要な機能が利用可能になり、SoftEther VPN 2.0 の「完成版」バージョンの直前のリリースとして十分な機能・品質を持つソフトウェアになりました。
弊社では、この RC2 リリースを「完成版」のリリースの最終候補として位置づけており、今後約 1 ヶ月間でベータ版のユーザーの皆様からのフィードバックを元に品質向上の最終段階を経て完成版としてリリースさせていただく予定です。
SoftEther VPN 2.0 RC2 に関する詳しい情報は、下記の URL に掲載されており、ソフトウェア本体をダウンロードしてご使用いただくことも可能です。
なお、RC2 で搭載または修正された機能は下記のとおりです。 コマンドライン管理ユーティリティ (vpncmd) の搭載SoftEther VPN 2.0 RC2 では、vpncmd コマンドと呼ばれるコマンドライン管理ユーティリティが搭載されました。 vpncmd を使用すると、SoftEther VPN Server 2.0, SoftEther VPN Client 2.0, SoftEther VPN Bridge 2.0 が動作しているコンピュータに接続し、それらのサーバーまたはクライアントサービスの設定・管理を行うことができます。 従来、SoftEther VPN Server 2.0 の設定・管理および SoftEther VPN Client 2.0 の設定などは、Windows 上で動作する GUI ツール (VPN Server Manager および VPN クライアント接続マネージャ) によってのみ行うことができました。 しかし、GUI ツールを使用した管理方法しか用意されていなかったため、たとえば大量の管理作業をバッチ的に実行したり、定期的に特定の管理操作を実行したり、スクリプトを用いて管理を自動化したりすることが困難でした。また、GUI ツールは Windows 版のみしか提供されていなかったため、Linux 版などの各種 UNIX 版 SoftEther VPN Server 2.0 / SoftEther VPN Bridge 2.0 の管理も Windows コンピュータから行う必要がありました。 今回新たに搭載された vpncmd ユーティリティを使用すれば、Windows、Linux、FreeBSD、Solaris および Mac OS X 上で vpncmd を起動して、コマンドラインインターフェイス (CUI) を用いて指定した VPN Server 2.0, VPN Client 2.0, VPN Bridge 2.0 に接続して、これまで GUI で操作を行っていた操作をほぼすべて CUI のみで実行することができます。また、実行するコマンドをコマンドライン引数から指定したり、実行するコマンドの一覧を書いたテキストファイルを指定したりすることによって、複数のコマンドをバッチ 的に呼び出して管理作業を自動化することができます。
vpncmd には、VPN Server および VPN Bridge の管理のための約 160 個のコマンドと、VPN Client の管理のための約 60 個のコマンドが搭載されており、それぞれのコマンドは引数で詳細なパラメータを指定することができるほか、単純にコマンド名だけを入力した場合は必要なパラメータの一覧を入力するプロンプトが表示されるため、管理者は複雑なコマンドのパラメータ指定方法を最初から覚えておく必要がありません。
Linux 版 SoftEther VPN Client 2.0 が登場これまでのバージョンの SoftEther 1.0 および SoftEther VPN 2.0 では、VPN Server 機能は様々なオペレーティングシステム上で動作していましたが、VPN Client (仮想 LAN カードの機能) は Windows に対応したものしかリリースされていませんでした。 SoftEther VPN 2.0 RC2 では、Linux 版 SoftEther VPN Client 2.0 が新たに追加されました。これにより、Linux 上で VPN Client を動作させ、外部のコンピュータ上で動作している VPN Server に接続することが可能です。VPN Client はバックグラウンドサービスとして動作します。VPN Client サービスを起動した後に、vpncmd コマンドで VPN Client サービスに接続して制御することができます。
VPN Server のクラスタリング機能で性能基準比などが設定可能にSoftEther VPN 2.0 RC2 では、VPN Server のクラスタリング機能の設定項目に新たに「性能基準比」というパラメータが追加されました。この値は、標準性能 (クラスタ全体のメンバの平均性能) を 100 とした場合の、各クラスタコントローラおよびクラスタメンバのおおよその性能をシステム管理者が固定値として設定することができます。この値が設定されている場合、VPN Server のクラスタエンジンは、できるだけ各サーバーへのクライアントからの VPN セッション接続の負荷が、各サーバーに指定された性能基準比に比例するように調整してロードバランシング処理を行います。 また、クラスタコントローラの設定パラメータとして、「コントローラ機能のみ」というオプションが新たに追加されました。このパラメータを有効にした場合、クラスタコントローラはクラスタ全体のコントローラの役割しか行わず、VPN クライアントからの VPN セッションは自身以外のクラスタ内のメンバに振り分け、自身に割り当てることはありません。このオプションは、VPN クライアントからの接続負荷が高いクラスタで利用することができます。
通信スループット測定ツールにより VPN や回線のより正確な速度測定が可能に従来、Windows 上の GUI ソフトウェアとしても、Linux 等の UNIX 系のコマンドラインソフトウェアとしても同様に動作し、コンピュータやネットワークの通信性能の上限まで通信を行うことによりネットワークのスループットを測定するための統一されたツールは提供されていませんでした。既存のいくつかのツールはオペレーティングシステムによっては正しく動作しない場合があり、また機能にも制約がありました。 このため、物理的なネットワーク回線や、論理的な VPN セッションの通信速度の限界値を、できるだけ正確かつ容易に測定することができるツールとして、「通信スループット測定」機能を SoftEther VPN 2.0 に追加いたしました。 今回新たに搭載された通信スループット測定ツールは、Windows 以外に Linux、FreeBSD、Solaris、Mac OS X で動作し、GUI および CUI で利用することが可能です。したがって、VPN 通信セッションの性能をできるだけ正確に測定したり、VPN に関係無く物理的なネットワークの性能を測定したりすることが簡単に行えます。 Windows で通信スループット測定ツールを使用するには、VPN クライアント接続マネージャの「ツール」メニューから起動するか、VPN Server または VPN Bridge のインストール後に「スタート」メニューから起動するか、vpncmd コマンドライン管理ユーティリティを使用します。
その他のバグフィックスSoftEther VPN 2.0 RC1 公開後から現在までにお寄せいただいたいくつかの不具合が解消されています。これには、下記のような項目が含まれます。
本件に関するお問い合わせは、下記のお問い合わせ専用フォームまでご連絡ください。
以上
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