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SoftEther トップ > オンライン マニュアル > SoftEther 仮想 HUB の管理 SoftEther 仮想 HUB の管理SoftEther 仮想 HUB を管理する方法について解説します。管理コンソールの基本的な操作方法と、ユーザーの管理、セッションの管理、ログの管理について解説します。 仮想 HUB 管理コンソールへの接続方法SoftEther 仮想 HUB の管理コンソールへ接続するためには、Telnet クライアントを利用します。
使用する Telnet クライアントは、できる限り Windows に標準で付属のものを使用してください。Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003 には Microsoft Telnet クライアントが標準でインストールされています。これは、コマンド プロンプトから telnet と入力すると起動します。 SoftEther 仮想 HUB を管理するには、その仮想 HUB が稼動しているコンピュータの TCP ポート 8023 に接続します。 大抵の場合は、仮想 HUB の管理はその仮想 HUB をインストールしたコンピュータ自身から行うことが想定されます。その場合は、コマンド プロンプトから > telnet localhost 8023 と入力することによって、起動することができます。
また、スタートメニューに SoftEther がインストールされている場合、「SoftEther」グループから「SoftEther 仮想 HUB 管理クライアント」を選択して、簡単に管理コンソールを起動して接続することができます。
「SoftEther 仮想 HUB 管理クライアント」を起動すると、上のような画面が表示されます。 自分自身のコンピュータで起動している仮想 HUB に接続したい場合は、アドレスに localhost と入力するか、「このコンピュータ」をチェックしてください。 ※ localhost は、自分自身を示す特別な名前です。代わりに 127.0.0.1 と指定しても同じです。
Microsoft Telnet クライアント以外の Telnet クライアントの使用仮想 HUB の管理には、Microsoft Telnet クライアントを使用することをお勧めします。この Telnet クライアントは Windows に標準で付属しており、あえて他の Telnet クライアントを利用する必要はありません。 しかし、やむを得なく他の Telnet クライアントを利用する場合は、以下の設定を行ってください。
パスワードの入力と設定最初に仮想 HUB 管理コンソールに接続すると、パスワードを設定するように表示されます。パスワードを設定しないと、その仮想 HUB には誰でもログインされて、設定を勝手に変更されてしまいます。必ずパスワードを設定してください(設定しないと続行できません)。
メイン メニュー仮想 HUB の管理コンソールにログインすると、「メイン メニュー」が表示されます。
基本的な操作方法管理コンソールの操作は、とても簡単です。Telnet を利用するので、難しいのではないかと心配される方もいらっしゃるかと思いますが、たとえば Cisco のルータのように、複雑なコマンドを覚える必要はありません。すべて対話式になっています。 ほとんどの場合、管理者は画面に表示されている選択肢から 1 つを選択し、その番号をキーボードから入力して Enter キーを押すだけで、次のステップに進むことができます。 管理コンソールで間違った設定をしても、後から取り消すことが可能です。また、管理コンソールで変な設定をしたことが原因でシステムが停止することはありません。安心して設定してください。
ユーザーの追加SoftEther 仮想 HUB は、初期状態では 1 人のユーザーも登録されていません。そのままでは、誰も仮想 HUB に対して接続することはできません。そこで、必要に応じてユーザーを追加していく必要があります。 「ユーザーの管理」から「2 - ユーザーの作成」を選択し、ユーザーを作成しましょう。
ユーザーを作成するための操作は、とても簡単です。上の例のように、希望するユーザー名とパスワードを入力し、「仮想 HUB ID」を設定します。その後で、ユーザーのセキュリティ オプションを順番に設定していきます。 上記の例では、 yas というユーザーを作成しています。ユーザーは作成された後ただちに接続可能になります。
仮想 HUB ID とはここで「仮想 HUB ID」という用語が出てきました。 仮想 HUB ID とは、1 つの SoftEther 仮想 HUB の中で最大 256 個の HUB を構成するために存在する番号です。 SoftEther 仮想 HUB は、最大 256 個の HUB を内部的に生成することができます。つまり、1 台のコンピュータを最大 256 個の仮想の HUB として稼動させることができます。通常は 1 個の HUB で十分ですが、コンピュータの台数を節約したりするために 1 つの SoftEther 仮想 HUB インスタンスで複数の HUB を稼動できたら、大変便利です。そのような要望に合わせて、HUB ID という概念が生まれました。 同じ仮想 HUB に接続されているユーザーのセッション同士は、HUB ID が同じである場合のみ接続することができます。また、ブロードキャストの範囲も同じ HUB ID のセッションのみとなります。 HUB ID は、大規模な SoftEther 仮想 HUB を運用する際に必要になりますが、通常は 0 を指定しておけばよいでしょう。 通常は HUB ID には 0 を設定するか、何も入力せずにそのまま Enter キーを押してください。何も入力しないと、自動的に 0 として扱われます。
セキュリティ オプションユーザーを作成する際に、以下のようなセキュリティ オプションを設定することができます。
これらのセキュリティ オプションは、Y または 1 を入力すると有効になります。何も入力せずに Enter キーを押すか、N または 0 を入力すると無効になります。デフォルトでは、すべてのセキュリティ オプションは無効となっています。 これらのセキュリティ オプションは、そのユーザーの接続セッションに対してどのようなパケット フィルタリング ルールを適用するかを指定するためのものです。つまり、あるユーザーに対してセキュリティ オプションを有効にすると、そのユーザーによる接続のセッションに対して、そのパケット フィルタリング ルールが適用されます。 パケット フィルタリング ルールについて、詳しくは SoftEther 仮想 HUB でのパケット フィルタリング をご覧ください。
ユーザー情報の編集SoftEther 仮想 HUB に登録されたユーザーは、後から編集または削除できます。編集といっても、ユーザー名を変更することはできませんが、その他の項目、たとえばパスワードや HUB ID、セキュリティ オプションを変更することができます。
ユーザーの状況の表示SoftEther 仮想 HUB に登録されているユーザーの現在の状況をリアルタイムで知ることができます。
ユーザー情報として、そのユーザーの状態 (有効か無効)、HUB ID、および有効になっているセキュリティ オプションの一覧が表示されます。 また、そのユーザーが現在までに通信したデータ量とパケット数の累積情報が表示されます。 たとえば、上の例では yagi というユーザーは約 80 GBytes をこれまでに送受信したということがわかります。
匿名接続用のアカウントの追加FTP における anonymous アカウントのように、SoftEther 仮想 HUB でも「匿名アカウント」を追加することができます。匿名アカウントを作成しておくと、仮想 LAN カードの「接続マネージャ」で匿名接続するように選択したアカウントが接続できるようになります。 匿名アカウントは、ユーザー名「guest」、パスワード「guest」 (共にすべて半角小文字) のユーザーを作成することによって追加できます。
セッション一覧の表示SoftEther 仮想 HUB は、現在接続されている SoftEther 仮想 LAN カードとの間の通信を「セッション」として管理しています。「セッション一覧」を表示すると、現在 SoftEther 仮想 HUB に接続されているユーザーの一覧が表示されます。
「セッション名」は、各セッションごとに一意に付けられたセッション識別名です。このセッション識別名は、通し番号とセッション番号、ユーザー名から構成されており、SoftEther 仮想 HUB 内で重複することは絶対にありません。SoftEther は内部的にセッション名を使用してセッションを識別しています。 「接続元」は、そのセッションの接続元の IP アドレスです。つまり、インターネット上の物理的な IP アドレス (仮想 LAN カードをインストールしたコンピュータが存在する IP アドレス) が表示されます。 「HUB ID」は、そのユーザーの HUB ID (前述) です。「遅延」は、そのセッションに対して送信が遅れている (バッファリングされている) パケットの数です。 「状態」が「切断」になっている場合、そのセッションは一時的に通信が切断されており、60 秒間無通信状態で維持されていることを意味します。SoftEther プロトコルの特徴の一つとして、切断されたセッションに 60 秒以内であれば再接続することができるというものがあります (セッション再接続機能)。詳しくは こちら をご覧ください。 60 秒以上経過した切断状態のセッションは、システムによって自動的に削除されます。
セッションの強制切断現在アクティブなセッションを強制切断することが可能です。セッション ID を指定するとそのセッションを強制的に切断します。この場合、クライアント (SoftEther 仮想 LAN カード) 側での「セッション再接続機能」は動作できません (セッション再接続は拒否されます)。ただし、クライアント側の「自動再接続機能」は作動します。 ※ 「セッション再接続」と「自動再接続」は全く別の機能です。
セッション情報の表示特定のアクティブなセッションの「セッション情報」を表示することができます。
各項目の説明は、以下の通りです。
MAC アドレス テーブルの表示「MAC アドレス表示」機能を使用すると、SoftEther 仮想 HUB が内部で管理している MAC アドレスの一覧と、その MAC アドレスがどのセッションに関連付けられているかを表示できます。 つまり、これは一般的なスイッチング HUB の持つ MAC アドレス一覧とポート番号との関連付けテーブル エントリと同一のものであるとみなすことができます。
IP アドレス テーブルの表示「IP アドレス一覧表示」機能を使用すると、SoftEther 仮想 HUB に現在接続されているセッションがどのような IP アドレスを「仮想ネットワーク内で」使用しているかを表示することができます。 SoftEther 仮想 HUB がサポートしているいくつかの パケット フィルタリング 機能は、これらの IP アドレス テーブルを頻繁に参照しています。
使用するポート番号の変更デフォルトでは、SoftEther 仮想 HUB はクライアントである仮想 LAN カードをインストールしたコンピュータからの接続の待機用ポートとして、TCP ポートの 7777 および 443 を使用しています。 通常、ポート 7777 は直接的な TCP/IP 接続、ポート 443 は Proxy サーバーを経由した接続に使用されますが、実際にはポート 7777 および 443 ともに全く同じ内容であり、単に同様の待機を 2 つのポートで行っているだけに過ぎません。 ポート番号は、設定メニューで自由に変更できます。この場合、SoftEther 仮想 HUB サービスの再起動が必要になります。
ログの管理と設定
ログの概要と、管理・設定に関しては SoftEther 仮想 HUB でのログの保存 をご覧ください。
GUI による仮想 HUB の管理GUI インターフェイスによる SoftEther 仮想 HUB の管理ができるように、現在仮想 HUB 管理クライアント アプリケーションを開発中です。そのうち、公開できるようになるかも知れません。
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