マニュアルをお読みになる前に
本マニュアルをお読みいただく前に、知っておいていただきたい事項についてご説明いたします。
このマニュアルの対象者
『PacketiX VPN 3.0 公式マニュアル』には、ソフトイーサ株式会社が提供する次世代 VPN 通信ソフトウェアの最新リリースである 『PacketiX VPN 3.0』
ソフトウェアの概要、使用方法、VPN の構築方法、問題解決のための情報がまとめて記載されています。
また、PacektiX VPN 3.0 ソフトウェアの仕様についての情報を必要とする、ネットワーク管理者、システム管理者、システムインテグレーター、IT
プロフェッショナル、およびコンピュータについて詳しい知識をお持ちのエンドユーザー向けのマニュアルです。
もし、あなたが PacketiX VPN 3.0
およびその周辺技術に関する詳しい知識を理解したい場合は、本マニュアルのすべての内容を熟読されることを推奨いたします。そうでない場合は、必要な項目だけを重点的にお読みいただき、それ以外の項目については読み飛ばしていただくことも可能です。
PacketiX VPN 3.0 の最も重要な特徴の一つは、高度かつ高性能な VPN 機能を活用するにあたって、エンドユーザーは
VPN に関する詳しい知識を必要とせずに VPN 通信が利用可能ということです。つまり使用方法が簡単であり、かつ初期状態でもセキュリティが十分保たれているということです。
PacketiX VPN 3.0 の様々な機能を使いこなすためには本マニュアルの全ての内容を熟読されることを推奨しますが、通常の規模で VPN
を使用する場合には、必要になるのは若干の TCP/IP と VPN
に関する知識であり、必ずしも本マニュアルをすべてお読みいただく必要はありません。
必要な前提知識
本マニュアルの内容を十分に理解し役立てるためには、下記のような知識が必要となります。もし、下記の事項に関しての理解が不十分であると認識される場合は、本マニュアルと併用して別の解説書などをお読みいただいたり、インターネットなどで技術情報を取得していただくことを推奨します。
- Ethernet および Ethernet に対応した通信機器 (LAN カード、スイッチング HUB など)
の原理、通信方式、特徴、およびネットワークの具体的な構築方法。
- IP (Internet Procotol) および IP に対応した通信機器 (ルータ、レイヤ 3 スイッチなど)
の原理、通信方式、特徴、およびネットワークの具体的な構築方法。
- IP と共に使用される NAT、プロキシサーバー、ファイアウォールなどの各種ゲートウェイに関する知識。
- TCP/IP で利用されるいくつかの重要なネットワークツール (ping、telnet など) の使用方法。
- PacketiX VPN
を利用されるコンピュータのシステムおよびオペレーティングシステムの基本的な使用方法およびそのシステムのネットワーク実装に関する基本的な情報。
- 証明書認証機能 (PKI) を使用するためには、証明書、RSA 暗号および PKI に関する基本的な知識。
必須ではありませんが、上記以外にあらかじめ次のような項目に関する知識を身に付けておくことにより、本ソフトウェアの機能をより効果的に引き出すことができる場合があります。
- 一般的なオペレーティングシステムにおける、ユーザーモードとカーネルモードの概念。
-
ハードウェア割り込み、ソフトウェア割り込み、およびシステムコール呼び出しなどの現在のコンピュータ内部で頻繁に使用されている技術に関する情報。
- 一般的なオペレーティングシステム上での TCP/IP
スタックの実装とアーキテクチャ。
- 旧来の VPN プロトコル (PPTP、IPSec など) に関する情報。
- TCP/IP
プロトコルを実際のネットワークで使用した場合に発生する現象および特徴に関する詳しい知識。
- 普段使用するアプリケーションの通信プロトコルに関する知識。
- その他、上級 IT
プロフェッショナルおよび開発者が必要とするようなコンピュータおよびプログラミングに関する知識。
上記のような補助的な知識を身に付けておくことにより、PacketiX VPN 3.0 を使いこなすことができるのはもちろん、VPN
とは関係のない分野においても、効率的なシステムの構築、安定した運用、および問題発生時のトラブルシューティングに役立てることができます。
このマニュアルの使用方法
本マニュアルは、PacketiX VPN 3.0
に含まれる多くの機能および重要な補足事項を網羅したソフトイーサ株式会社公式の情報源です。VPN を設計、運用、構築および管理していただく際に、PacketiX VPN 3.0
の使用方法、推奨事項、および補足事項が必要とされる際に、いつでも参照できるように、印刷版の場合は手元に用意していただき、オンライン版の場合はダウンロードして持ち歩いていただくことをお勧めします。
また、本マニュアルに掲載されていない、PacketiX VPN 3.0
に関する情報、および関連するコンピュータやネットワークの情報を取得するには、インターネットの各種 Web サイトを参照してください。
最新情報および最新アップデート版の入手について
本マニュアルに記載されている情報は、マニュアル執筆時における最新情報です。実際には、マニュアル執筆時以降に掲載されている情報が更新されたり、状況が変化したり、ソフトウェア本体のアップデート版が公開され、仕様が変更される場合があります。
そのような場合は、下記のソフトイーサ株式会社の公式 Web
サイトから最新情報を入手していただく必要があります。また、下記の公式 Web サイトでは、本マニュアルの最新の Web
版およびダウンロード版を無償で提供しており、いつでもご参照いただくことが可能です。
PacketiX VPN 3.0 をメディアの形式で購入され、本マニュアルと共に入手された場合は、まず下記の Web
サイトにアクセスしていただき、ソフトウェア本体およびマニュアルのアップデート版が公開されていないかどうか、ご確認いただくことを推奨いたします。
イラスト内のアイコンの説明
本マニュアルには多くのイラストが含まれています。これらのイラスト内には下図のようなアイコンが登場します。
本マニュアルのイラストに登場する主なアイコン一覧 |
注意事項
PacketiX VPN 3.0
ソフトウェアの仕様、およびマニュアルに記載されている内容は、将来予告なしに変更される場合があります。
本マニュアルおよびその他のソフトイーサ株式会社が公開するドキュメントに記載されている説明文において、本ソフトウェアの機能や制限事項の説明に矛盾がある場合、一般的に制限事項の多いものが優先して適用されます。特に記載されていない場合、本ソフトウェアおよびマニュアルで例として使用している会社、組織、製品、人物、キャラクター、データなどの名称は架空のものであり、実在するものとは一切関係ありません。本ソフトウェアおよびマニュアルは、本ソフトウェアの使用権許諾契約書のもとでのみ使用することができ、いかなる部分も、ソフトイーサ株式会社の書面による許諾を受けることなく、その目的を問わず、どのような形態であっても、複製または譲渡することは禁じられています
(使用権許諾契約書で明示的に許諾されている場合および著作権法上の例外を除きます)。
ソフトイーサ株式会社は、本マニュアルに記載されている内容に関し、特許、特許申請、商標、著作権、またはその他の財産権を有する場合があります。本マニュアルはこれらの特許、特許申請、商標、著作権、またはその他の財産権に関する権利をお客様に許諾するものではありません。
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「PacketiX / パケティックス」
は、ソフトイーサ株式会社の登録出願済み商標です。その他、本マニュアルに記載されている会社名、製品名およびサービス名は、各社の登録商標または商標である場合があります。
- 本ソフトウェアには、ライセンスされた OpenSSL ソフトウェアの一部が含まれています。
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- 本ソフトウェアには、ライセンスされた WinPcap ソフトウェアの一部が含まれています。
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不具合・障害などの報告について
本ソフトウェアおよびマニュアル内に不具合や不正確な記述、マニュアルの記述内容とソフトウェアの動作結果の不一致などを発見された場合は、下記までご連絡いただけば幸いです。
- 本ソフトウェアを、PacketiX VPN パートナー (販売代理店) からご購入いただいた場合。
不具合などのご連絡は、本ソフトウェアをご購入いただいたパートナーのサポート担当者までお願いいたします。
- 本ソフトウェアを、ソフトイーサ株式会社またはソフトイーサVPN株式会社から直接ご購入いたたいた場合、または本ソフトウェアがソフトイーサ株式会社が無償で提供するバージョンである場合。
不具合などのご連絡は、ソフトイーサ株式会社、またはソフトイーサVPN株式会社までお願いいたします。公式 Web サイトのhttp://www.softether.com/
からお問い合わせください。
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