PacketiX VPN 2.0 の Windows Vista 対応情報
ソフトイーサ株式会社
最終更新日 2006年12月1日
Windows Vista and the Windows logo are
trademarks or registered trademarks of Microsoft Corporation in the
United States and/or other countries.
ソフトイーサ株式会社は、Windows Vista が発売される 2007 年 1 月末の 2 ヶ月前である 12 月 1
日に PacketiX VPN 2.0 の Windows Vista 対応を完了し、対応アップデートファイルの無償提供を開始いたしました。
このページでは、PacketiX VPN 2.0 ソフトウェアの Windows Vista への対応情報を提供いたします。
Windows Vista に対応した PacketiX VPN Client 2.0
(クリックすると拡大します) |
Windows Vista への対応
ソフトイーサ株式会社は PacketiX VPN 2.0 を Windows Vista
の各エディションに正式に対応させ、2006年12月1日より、対応アップデートファイルとして Build 5280
を無償でダウンロードサイト上に公開いたしました。
Windows Vista 対応のための開発は Windows Vista RC2 上で行い、Windows Vista RTM
(Build 6000) 公開後に動作検証を実施いたしました。
また、ソフトイーサ株式会社は PacketiX VPN 2.0 に含まれる VPN Server 2.0、VPN Client 2.0
および VPN Bridge 2.0 の 3 つのソフトウェアについて、Microsoft Corporation による Works
with Windows Vista ロゴ を取得いたしました。
Windows Vista への対応アップデートファイル (Build 5280) は、PacketiX VPN 2.0
をお使いのすべてのユーザーの皆様 (体験版や SOHO Edition / HOME Edition などを含む)
に対して、無償で提供されています。
対応する Windows Vista のエディション
PacketiX VPN 2.0 は、以下のエディションの Windows Vista に対応しました。
- Windows Vista Home Basic
- Windows Vista Home Premium
- Windows Vista Business
- Windows Vista Enterprise
- Windows Vista Ultimate
すなわち、日本国内において入手可能なすべてのエディションの Windows Vista をサポートしております。
Windows Vista に対応した PacketiX VPN 2.0 のソフトウェアの一覧
PacketiX VPN 2.0 はいくつかのソフトウェアで構成されていますが、それらのソフトウェアすべてが、Windows Vista
上で正常に動作するよう、対応作業を完了いたしました。具体的には、以下のソフトウェアが Windows Vista 上で正常に動作いたします。
- PacketiX VPN Server 2.0
- PacketiX VPN Server 2.0 x64 版
- PacketiX VPN Client 2.0
- PacketiX VPN Client 2.0 x64 版
- PacketiX VPN Bridge 2.0
- PacketiX VPN Bridge 2.0 x64 版
- PacketiX VPN 2.0 Option Pack に含まれるすべての機能
- PacketiX VPN 2.0 Administration Pack に含まれるすべての機能
上記のソフトウェアのうち、複数の製品エディションが存在する PacketiX VPN Server 2.0
については、すべてのエディション (体験版や SOHO Edition / HOME Edition などを含む) において Windows
Vista 対応が完了しておりますので、どなたでも、無償の Windows Vista
対応アップデートファイルをダウンロードいただくことにより、Windows Vista 上で PacketiX VPN 2.0
を今すぐご利用いただくことができます。
Windows Vista に対応したビルド: Build 5280
Windows Vista で新たに追加 / 変更された Windows オペレーティングシステムの機能が原因で、PacketiX VPN
2.0 のビルド 5210 またはそれ以前のビルドは、Windows Vista 上では正しく動作しません。
ソフトイーサ株式会社は Windows Vista 上で PacketiX VPN 2.0 の各ソフトウェア (PacketiX VPN Server 2.0 ,
PacketiX VPN Client 2.0 , PacketiX VPN Bridge 2.0)をご使用いただく際には、ソフトイーサ株式会社が
2006 年 12 月 1 日に公開した Build 5280 以降をお使いいただきますよう、お願い申し上げます。
VPN Server の Build 5280 へのアップデートの推奨
PacketiX VPN Server 2.0 を動作させているコンピュータが Windows Vista
ではなく従来のオペレーティングシステム (Windows 2000, XP, Server 2003, Linux, FreeBSD,
Solaris, Mac OS X 等) の場合であっても、その仮想ネットワーク (VPN) に Windows Vista
をインストールしたコンピュータを 1 台以上参加させる予定がある場合は、VPN Server 2.0 のバージョンを Build 5280
以降にアップデートすることを推奨いたします。
これは、Windows Vista において Gratuitous ARP パケットに関する取り扱いの変更が発生していることが原因です。
Windows 2000 または Windows XP から Windows Vista にアップグレードインストールした場合の注意点
Windows Vista のインストール方法は以下の 2 種類があります。
Windows Vista では、アップグレードインストールは Windows 2000 または Windows XP
Professional からのアップグレードのみサポートされています。これらのオペレーティングシステムから Windows Vista
にアップグレードする場合において、アップグレード前のオペレーティングシステムで使用していた PacketiX VPN 2.0
は、そのビルド番号が Build 5280 以降の場合のみ、アップグレード後の Windows Vista 上で正常に動作します。
Build 5210 以前のビルド番号の PacketiX VPN 2.0 をお使いの場合は、Windows Vista
へのアップグレード前、もしくは Windows Vista へのアップグレードインストールの完了後のどちらかに、PacketiX VPN 2.0
の Build 5280 をインストールしていただく必要があります (Windows Vista へのアップグレードインストール作業前に
Build 5280 をインストールしていただくことを推奨します)。
なお、VPN Client ソフトウェアにつきましては、原則として、Build 5280 以降の PacketiX VPN Client
2.0 を使用していた Windows 2000 または Windows XP から Windows Vista
にアップグレードインストールした後は、そのままの状態ですべての機能を使用できる可能性が高いですが、一部のシステム環境によっては、Windows
Vista へのアップグレードインストール後に VPN Client ソフトウェアの再インストールおよび仮想 LAN
カードの再作成が必要となる場合がありますので、ご了承ください。
Windows Vista への対応にあたって開発が必要となった項目
Windows Vista への対応作業は、特に以前のバージョンの Windows よりも後に Windows Vista
のために開発もしくは変更された以下の機能への対応を中心として実施いたしました。
- ユーザーアカウント制御 (UAC) の搭載
- Session 0 の分離
- Internet Explorer 上での ActiveX のインストールに関する権限の昇格機能の搭載
- 64 bit 版 Windows Vista におけるカーネルモードデバイスドライバのデジタル署名の義務化
- 新しい Aero デスクトップ
- Gratuitous ARP パケットに関する取り扱いの変更
- TCP/IP プロトコルスタックの仕様および挙動の変更
- ネットワークアダプタ管理システムの動作の変更
既知の問題点
Windows Vista 上で PacketiX VPN 2.0
を使用する場合、以前のオペレーティングシステムを使用していた場合と比較して、以下のような問題点があります。
フォントの「2」という文字に違和感が感じられる問題
以前のバージョンの Windows と Windows Vista との間で画面を比較した際、表示される文字のうち、「2」(数字の
'に') の左下の部分が若干欠けているような印象を受けることがあります。 以下にスクリーンショットを示します。
「2」という文字の字形が変化したことによる違和感の発生 |
上記の現象は PacketiX VPN Server 2.0、PacketiX VPN Client 2.0 および PacketiX
VPN Bridge 2.0 の各ソフトウェアのユーザーインターフェイスで発生します。これは Windows に含まれる MS UI
Gothic フォントの仕様 (字形) が変化したことに起因する問題であり、PacketiX VPN 2.0
側の問題ではありませんので、ご了承いただきますようお願いいたします。 仮想 LAN カードの作成時などに許可を求められる問題
Windows Vista ではデフォルトでユーザーアカウント制御 (UAC) が有効になっています。PacketiX VPN 2.0 は
UAC に対応しており、仮想 LAN カードの作成時など、一部の特別な操作が必要になる場合に、「あなたの許可が必要です」という画面がディスプレイ上に表示されます。
これは Windows Vista の仕様です。
仮想 LAN カードは、Windows Vista の新しいセキュリティ機能
「ユーザーアカウント制御 (UAC)」に対応しました。
また、Windows Vista x64 版で必須となったカーネルモード
デバイスドライバへのデジタル署名にも対応しました。
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将来的に問題が発生した場合の対応予定
ソフトイーサ株式会社は、現時点において、PacketiX VPN 2.0 ソフトウェアが Windows Vista
上で、以前のバージョンの Windows
オペレーティングシステムを用いた場合と同等に正しく動作することを認識しておりますが、将来的に、Windows Vista
に加えられた変更点または機能拡張が原因で PacketiX VPN 2.0 ソフトウェアの一部の機能の使用に制限が発生した場合は、迅速に
PacketiX VPN 2.0 のソフトウェア側の対応作業を行い、そのアップデートを今回の Windows Vista
対応アップデートの公開と同様に公開するよう努める予定です。 スクリーンショット
Windows Vista に対応した PacketiX VPN 2.0 のスクリーンショットを掲載します。
VPN Client の仮想 LAN カードは
Windows Vista においても従来の Windows XP 等と
同様に使用することができます。
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Windows Vista では標準状態で IPv4 スタックと IPv6 スタック
が組み込まれています。PacketiX VPN Client 2.0 の仮想 LAN
カード上で IPv6 スタックを使用することも可能です。
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PacketiX VPN Client 2.0 と同様、PacketiX VPN Server 2.0
および PacketiX VPN Bridge 2.0 も Windows Vista 上で
すべての機能をご利用いただけます。
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※ いくつかのスクリーンショットは開発中の画面が含まれる場合があります。 |