SoftEther トップ > 現段階での制限事項

現段階での制限事項

SoftEther のベータ版には、現段階で以下の制限事項がございます。
本ページをよくお読みの上、ご対処願います。

Windows 2000 における制限

Windows 2000 において SoftEther 仮想 LAN カードをインストールして使用する場合、以下の条件のすべてが満たされている場合に不具合が発生します。

• SoftEther 仮想 LAN カードをコンピュータのデフォルト ゲートウェイとして使用する場合。
• かつ、既存の物理的な LAN カードで IP アドレスが固定で設定されており、その LAN カードでデフォルト ゲートウェイを設定している場合。

Windows 2000 では、ユーザーが LAN カードに対してデフォルト ゲートウェイ IP アドレスを手動で設定している場合、そのルーティング メトリックは 1 に設定されます。SoftEther 仮想 LAN カードが SoftEther 仮想 HUB に接続した後、その仮想 LAN カードをデフォルト ゲートウェイとして (つまりインターネットへのパケットの経路として) 使用する場合、仮想 LAN カード側が追加するルーティング メトリックも 1 に設定されます。その結果、競合が発生し通信が不安定になる可能性があります。

対処方法としては、既存の物理的な LAN カードで IP アドレスとデフォルト ゲートウェイが設定されている LAN カード接続のプロパティを開き、「TCP/IP のプロパティ」から「詳細設定」を開いてから、「デフォルト ゲートウェイ」で「編集」をクリックして、「メトリック」が 1 になっている場合は 2 以上の値 (例: 10) に変更してください。

クリックすると拡大します

なお、Windows XP / Server 2003 では、この問題は発生しません。

Windows 2000 Server / Windows Server 2003
「ルーティングとリモートアクセス」を使用している場合の制限事項

Windows Server 2003 / Windows 2000 Server のコンポーネントである「ルーティングとリモートアクセス」サービスを使用している状態で、SoftEther 仮想 LAN カードをコンピュータのデフォルト ゲートウェイとして設定して使用する場合、つまりインターネットへのアクセスのパケット経路を仮想 LAN として使用する場合に限り、仮想 LAN の通信が不安定になるという現象が発生します。

この現象に対応する方法は、現在はまだありません。SoftEther 仮想 LAN カード側をインターネットへのデフォルト ゲートウェイとして使用することと、「ルーティングとリモートアクセス」を使用することは排他的なものであると考えてください。

この不具合が発生する理由は、「ルーティングとリモートアクセス」サービスが一定時間ごとにルーティングテーブルを更新していることが原因のようです。現在、より詳細な原因を究明中です。