接続ライセンスについて
PacketiX VPN Server 2.0 Standard Edition または PacketiX VPN Server 2.0
Enterprise Edition をご使用の場合は、VPN Server
製品本体のライセンスおよび適切な数の接続ライセンスのご購入が必要です (その他のエディションでは接続ライセンスの購入は不要です)。
接続ライセンス概要
「PacketiX VPN Server 2.0 Standard Edition」および、「PacketiX VPN Server 2.0
Enterprise Edition」を使用する場合は、製品ライセンスとは別に、その VPN Server に同時に接続する可能性がある「VPN
Client」や「VPN Server」の台数を見積もって、その台数以上の数の「クライアント接続ライセンス」および「ブリッジ接続ライセンス」を購入する必要があります。
- 「PacketiX VPN Server 2.0 HOME
Edition」では接続ライセンスを購入していただく必要はありません。HOME Edition では、常にクライアント接続ライセンスが
1 クライアント数、ブリッジ接続ライセンス数が 0 クライアント数登録されているのと同等の状態になります。
- 「PacketiX VPN Server 2.0 SOHO Edition」でも接続ライセンスを購入していただく必要はありません。SOHO Edition では、常にクライアント接続ライセンスが 3
クライアント数、ブリッジ接続ライセンス数が 0 クライアント数登録されているのと同等の状態になります。
- 通信事業者がエンドユーザー向けに VPN サーバーサービスを提供する場合など、同時に大量の VPN
接続を処理する必要がある場合は、「PacketiX VPN Server 2.0
Carrier Edition」の購入が可能です (Carrier Edition
の場合は、接続ライセンスを購入していただく必要がありません)。
接続ライセンス数は、PacketiX VPN Server 2.0
をインストールしたサーバーコンピュータに関連付けられ、そのコンピュータの PacketiX VPN Server 2.0
が処理することができる接続数が決定されます。接続ライセンスの一部または全部を、別の PacketiX VPN Server 2.0
を動作させているサーバーコンピュータにも適用することはできません。
PacketiX VPN Server 2.0 Enterprise Edition
を使用している場合のクラスタリング環境においては、クライアント接続ライセンス数とブリッジ接続ライセンス数はクラスタ全体で管理されます。詳しくは、「1.7.5 クラスタリング時の製品ライセンスおよび接続ライセンス」
をお読みください。
PacketiX VPN Server 2.0
は、登録されたライセンス数の合計によって算出される同時接続数の制限を越えた数のコンピュータからの VPN
接続を受け付けません。なお、本ソフトウェアはお客様が所持しているライセンスキーの内容と接続ライセンスの数量に応じた機能をできる限り提供しますが、ハードウェアまたはソフトウェアの回避が困難または不可能な技術的制限によって、一部の機能の動作が低下、不安定化または動作しない場合があります。たとえば、400
個のクライアント接続ライセンスを購入したにもかかわらず、PacketiX VPN Server 2.0
を稼動させるサーバーコンピュータのメモリの使用可能な空き容量が 100 Mbytes 程度しかない場合は、実際には 200
接続程度の同時接続でサーバーコンピュータの空きメモリを使い果たし、機能が正しく動作しない可能性があります。接続ライセンス数はあくまでも
PacketiX VPN Server 2.0
が論理的に受け付けることができる接続数の最大値制限値を設定するものであり、お客様がご購入いただいた接続ライセンスの個数分の
VPN 接続がいかなる場合でも接続可能であることを保証するものではありません。 |
クライアント接続ライセンス
PacketiX VPN Server 2.0 は、その VPN Server 2.0
に登録された「クライアント接続ライセンス」の合計数までの同時クライアント接続を受け付けて処理することができます。登録されているクライアント接続ライセンス数の、合計数を超えたクライアント接続を処理することはできません。制限数を超えた場合、後から接続した
VPN セッションはエラーで切断されます。
クライアント接続ライセンスを消費する VPN 接続セッションの種類
クライアント接続ライセンスを必要とする「クライアント接続数」としては、次の条件に一致する VPN 接続セッションがカウントされます。
- 別のコンピュータのPacketiX VPN Client 2.0 からの VPN 接続セッション (ブリッジ /
ルータモードで接続しているものを除く)。
PacketiX VPN Server 2.0 内の仮想 HUB に、ネットワークを経由して別のコンピュータ上で動作している
PacketiX VPN Client 2.0 が VPN 接続をした場合に、その VPN
接続セッションは「クライアント接続数」でのカウントの対象となります。
ただし、VPN 接続時に「ブリッジ / ルータモード」が有効になっている VPN
セッションは「ブリッジ接続数」としてカウントされるので、「クライアント接続ライセンス」としてはカウントされず、クライアント接続ライセンスは消費されません。また、VPN
Server を動作させているコンピュータ自身で動作している PacketiX VPN Client 2.0
からの接続は、ネットワーク経由の接続ではないため、カウントされません。
PacketiX VPN Server 2.0 内部の「SecureNAT
セッション」、「ローカルブリッジセッション」、「カスケード接続セッション」、「PacketiX VPN Server
2.0 を管理するために VPN サーバー管理ツールや vpncmd
コマンドから接続された管理セッション」は、クライアント接続数またはブリッジ接続数としてカウントの対象にならず、接続ライセンスを消費しません。 |
ブリッジ接続ライセンス
PacketiX VPN Server 2.0 は、その VPN Server 2.0
に登録された「ブリッジ接続ライセンス」の合計数までの、同時ブリッジ接続を受け付けて処理することができます。登録されているブリッジ接続ライセンス数の合計数を超えたブリッジ接続を処理することはできません。制限数を超えた場合、後から接続した
VPN セッションはエラーで切断されます。
ブリッジ接続ライセンスを消費する VPN 接続セッションの種類
ブリッジ接続ライセンスを必要とする「ブリッジ接続数」としては、次の条件に一致する VPN 接続セッションがカウントされます。
- 別のコンピュータからの PacketiX VPN Bridge 2.0 または PacketiX VPN Server
2.0 からのカスケード接続の VPN セッション。
PacketiX VPN Server 2.0 内の仮想 HUB に、ネットワークを経由して別のコンピュータ上で動作している
PacketiX VPN Bridge 2.0 または PacketiX VPN Server 2.0
がカスケード接続をした場合、その VPN 接続セッションは「ブリッジ接続数」でのカウントの対象となります。
ただし、自分自身の PacketiX VPN Server 2.0 内部で仮想 HUB が別の仮想 HUB
にカスケード接続するような場合も、ネットワーク経由の接続ではないため、「ブリッジ接続ライセンス」としてはカウントされず、ブリッジ接続ライセンスは消費されません。
- 別のコンピュータからの PacketiX VPN Client 2.0 からのブリッジ / ルータモードで接続している
VPN 接続セッション。
PacketiX VPN Server 2.0 内の仮想 HUB に、ネットワークを経由して別のコンピュータ上で動作している
PacketiX VPN Client 2.0 が「ブリッジ / ルータモード」で VPN 接続をした場合、その VPN
接続セッションは「ブリッジ接続数」でのカウントの対象となります。
VPN 接続時に「ブリッジ / ルータモード」が有効になっていない VPN Client からの VPN
セッションは「クライアント接続数」としてカウントされますので、「ブリッジ接続ライセンス」としてはカウントされず、ブリッジ接続ライセンスは消費されません。また、VPN
Server を動作させているコンピュータ自身で動作している PacketiX VPN Client 2.0
からの接続は、ネットワーク経由の接続ではないため、カウントされません。
- PacketiX VPN Client 2.0 による「ブリッジ /
ルータモード」に関する詳細については、「1.6.9 ブリッジ / ルータモードセッション」 および
「3.4.9 ブリッジ / ルータモードセッション通信」 をお読みください。
PacketiX VPN Server 2.0 内部の「SecureNAT
セッション」、「ローカルブリッジセッション」、「カスケード接続セッション」、「PacketiX VPN Server
2.0 を管理するために VPN サーバー管理ツールや vpncmd
コマンドから接続された管理セッション」は、クライアント接続数またはブリッジ接続数としてカウントの対象にならず、接続ライセンスを消費しません。
PacketiX VPN Server 2.0 の仮想 HUB と物理的な
LAN カードを、ローカルブリッジ (「3.6 ローカルブリッジ」 を参照)
接続した場合でも、そのローカルブリッジ自体はブリッジ接続数としてカウントの対象にならず、ブリッジ接続ライセンスを消費しません。 |
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