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トップページ 報道発表資料一覧 開発中の「QUMA」技術を応用した 3D モーションキャプチャ装置を公開Select Language:

 

2011 年 7 月 21 日 (木)

ソフトイーサ株式会社 技術開発部
(茨城県つくば市)


CG やゲームの操作方法を大きく変える可能性がある画期的な 3D 入力装置

開発中の「QUMA」技術を応用した 3D モーションキャプチャ装置を公開


This news is available in English. Click Here.

 筑波大学発ベンチャー企業である ソフトイーサ株式会社 (以下「ソフトイーサ」といいます。) は、画期的な 3D 入力デバイス技術 (開発コード名: 「QUMA / クーマ」) を開発しております。本技術を応用した最初の製品である 3D モーションキャプチャ装置は、製品化に必要な設計の大部分が終了し、現在、量産のための準備を行っています。本製品はソフトイーサとして製品化する初めてのハードウェア製品となる予定です。QUMA 技術の公式 Web サイトは http://quma.jp/ にあります。

 QUMA 技術および応用製品の研究開発は、ソフトイーサ、株式会社セルシス (東京都新宿区、代表取締役: 野崎 慎也) および電気通信大学発ベンチャー企業である 株式会社ビビアン (東京都調布市、代表取締役: 久池井 淳) と共に、2009 年度から行ってまいりました。この度、QUMA を応用した製品のプロトタイプが完成し、製品の特徴をまとめたビデオを 3 社が共同で作成しましたので、以下に掲載いたします。

ソフトイーサ社としては初めてのハードウェア技術!


上の画像をクリックすると再生します
YouTube で再生する場合はこちら
ニコニコ動画に画像をアップロードしました (2011/07/22) NEW!
こちら から、より高画質・高ビットレートのビデオをダウンロードできます。

 

QUMA 技術を用いた 3D モーションキャプチャ装置の概要

 本製品は、コンピュータのマウスやキーボードのように、卓上に設置することができる小さな入力デバイスであり、USB 端子で接続でき、バスパワーで動作します。しかし、驚いたことに、マウスやキーボードと異なり、本物の人間のような形状をしています。この人間のような形状の手足、胴体、首の各部分は手で自由に動かすことができ、関節内部にある16個の関節センサーにより、特定の瞬間の人形のポーズ (姿勢) がキャプチャーされ、USB を経由してコンピュータに入力されます。すると、コンピュータ上で動作している 3D-CG アプリケーションやゲームソフトウェア等のプログラムに、本製品のポーズをリアルタイムに取り込むことができます。

 従来、コンピュータグラフィックス (CG) の分野では、人型のキャラクターを配置・操作する際に、キーボードやマウス等を用いてキャラクターの各関節を画面内で調整する必要がありました。これは直感的な操作ではないため、キャラクターに意図した動作をさせるためには、相当の訓練が必要でした。そのため、個人レベルで趣味として 3D-CG アニメーションを制作したいと思ったとしても、3D-CG ソフトウェア内の人形の関節の操作に多大な苦労を要し、挫折してしまうユーザーが数多く存在したと思われます。これは、インターネット上に、個人によって Flash 等で製作された 2D アニメーションや 2D 静止画が多く公開されているにもかかわらず、3D アニメーションや 3D 静止画の数が比較的少ないことからも読み取れます。

 本製品を使用すると、誰でも、3D-CG ソフトウェアの操作に関する訓練を受けることなく、コンピュータ内の任意の人型のキャラクターを操作することができます。静止画やアニメーション作成の他、3D ゲーム内でのキャラクター操作にも応用できます。

 

本製品の写真

 以下の写真は開発中の写真であり、実際の製品とは異なる部分があります。


 

本製品の発売時期および形態

 発売時期や対応 / バンドル予定のアプリケーションにつきましては、確定次第アナウンスさせていただきます。

 

QUMA 技術とは

 本製品の基礎となっているシステムは「QUMA 技術」と呼ばれています。QUMA 技術は、複数のシステムモジュールから成り、自由に結合することが可能な関節センサーおよび関節センサーからの信号を集約して多重化し USB バスを用いて PC に伝送することができるハードウェアおよびファームウェアから構成されています。

 QUMA 技術では、自由な形に関節を組み合わせることができます。本製品のような人型のハードウェアに限らず、いろいろな形状の動物 (たとえば、ラクダ、ヘビなど) に合わせた関節構成を組み立てることができます。

 QUMA 技術の研究開発には、現在、ソフトイーサ、セルシス、ビビアンおよび一般社団法人 3D データを活用する会・3D-GAN が参画しており、筑波大学大学院とも共同研究を行っています。本製品は、これらの研究開発の成果が組み込まれています。

 QUMA 技術は、将来的には本製品のようなモーションキャプチャ装置以外にも、たとえば、ゲームセンター等の機材のコントローラに組み込んだり、または 3D アニメーション製作の専門学校等で教材として使用したりすることができます。ソフトイーサでは、今後、国内および海外のパートナー様と連携し、QUMA 技術を様々な分野に拡大していきたいと考えております。

 「QUMA」 (クーマ) の名称は、最初のバージョンの試作機 (2009 年製作) の外観がクマのぬいぐるみであったことに由来しています。


2009 年製作の試作版
(なお、本製品の外観は人型であり、クマの形ではありません)

 

QUMA 技術の仕様

 以下の項目は開発中の内容のため、将来変更される場合があります。

項目
名称 QUMA (クーマ) 技術
形状 人型を含め、関節を有する任意の形状に利用可能
PC との接続方式 USB 2.0
(HID デバイスとして認識されるためデバイスドライバのインストールは不要)
電源 USB バスパワーによる給電で動作
対応 OS Windows および Mac OS X (予定)
対応ソフトウェア QUMA SDK を用いて QUMA と接続できるように開発されたソフトウェア

 

QUMA の Web サイトの公開について 追記: 2011/07/26

 ソフトイーサは、QUMA に関する情報を掲載する Web サイトを公開しました。URL は以下のとおりです。

 


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