2010 年 3 月 10 日 (水)
ソフトイーサ株式会社 技術開発部
(茨城県つくば市)
4 年間の成果が凝縮された新バージョン。 ライセンス体系を簡素化し、サブスクリプション制度も新設。
PacketiX VPN 3.0 法人向けエディションを 3 月 15 日 (月)
に発売
筑波大学発ベンチャー企業である ソフトイーサ株式会社 (代表取締役会長 登 大遊 / 本店所在地
茨城県つくば市、以下「ソフトイーサ」といいます) は、レイヤ 2 / 3 VPN ソフトウェアのメジャーリリースである 『PacketiX VPN 3.0』
の法人向けエディションを、2010 年 3 月 15 日 (月) より、販売パートナーを経由して発売することを発表いたします。
PacketiX VPN 3.0 はソフトイーサが 2005 年 12 月に発売した PacketiX VPN 2.0
の後継版で、4 年ぶりのメジャーバージョンアップとなります。
前バージョンの PacketiX VPN 2.0 は、PacketiX VPN 2.0 はソフトウェアベースの VPN
として市場において高い評価を受け、ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー 2006 や経済産業大臣表彰 (2007 年度)
等を受賞し、4 年間で合計約 3,500 社 (接続ライセンス数: 約 48,000 ライセンス)
を超える会社・官公庁様等に導入いただいております。
PacketiX VPN 3.0 では、PacketiX VPN 2.0
の「製品ライセンス」と「接続ライセンス」とを組み合わせた複雑なライセンス体系を廃止し、簡素化いたしました。企業規模に応じたエディションの製品ライセンスをご購入いただければ、接続ライセンスを別途購入いただく必要はなくなりました。また、新たに「サブスクリプション制度」を導入しました。サブスクリプション契約は製品ライセンスに標準で
1 年間 / 3
年間分付属し、任意で継続することもできます。サブスクリプション契約の有効期間中は、サポートを受けることができるほか、セキュリティホール・不具合の修正や新機能の拡張などのパッチのダウンロード・インストールや将来リリースされる予定の
PacketiX VPN 4.0 へのバージョンアップが追加料金無く可能となります。
ソフトイーサは、2010 年 3 月 15 日から 4 月 30 日までの間、PacketiX VPN 2.0
の法人向けライセンスをお持ちのお客様向けに、PacketiX VPN 3.0 の法人向けライセンスを約 50%
割引で購入することができるアップグレードキャンペーンを実施いたします。
ソフトイーサはまた、 PacketiX VPN 3.0
を今後、これまでどおり日本国内の法人様向け市場に販売パートナーを経由して販売するほか、2010 年 4
月以降は、普及のために新たな画期的な施策をいくつか実施することを予定しております。これらについては、今後随時発表いたします。さらに、PacketiX
VPN 3.0 は、アジア地域の諸外国への積極的な普及活動を行う最初のバージョンとなります。
PacketiX VPN 3.0 の概要
PacketiX VPN 3.0 では、新たに IPv6 への対応、通信スループットの向上、遅延の減少、暗号強度の強化、タグ
VLAN 対応等の新機能を有し、Windows 7 / Server 2008 R2 等の対応 OS や CPU
も増加しました。IPv6 については、VPN 内部の IPv6 通信をサポートしたほか、物理的なネットワーク上において IPv6 のみで
VPN 接続を行うことも可能になっています。
さらに、ネットワーク技術者・システム管理者向けの低速ネットワークのシミュレーション機能 (遅延・パケットロス・ジッタ生成)
が搭載されていたり、NTT 東日本の B フレッツ網内部のみで ISP を経由せずに拠点間 VPN
接続を低遅延・高スループットで実現できるなど、先進的な機能を数多く備えています。

(図 1: PacketiX VPN 3.0 ソフトウェア画面)
PacketiX VPN 3.0 の新機能
以下のような新機能があります。
- 全体的なソフトウェアアップデート
- Windows 7 / Windows Server 2008
R2 に正式対応
- IPv6 による VPN 通信に対応 (Ethernet over
IPv6 トンネリングが実現可能)
- IPv6 の VPN 通信に対応 (IPv6 over IPv4
トンネリング等に利用可能)
- NTT 東日本の「B フレッツ」を用いて ISP を経由せずに直接 2 拠点間で
VPN 接続が構築可能に
- IPv6 に完全対応したアクセスリストやセキュリティポリシー
- 暗号強度を 2,048 ビットから 4,096 ビットに強化
- 64 bit システムへの対応強化
- Linux、FreeBSD、Mac OS X 対応強化
- Windows、Linux、Solaris の他、FreeBSD
でもローカルブリッジが利用可能に
- VPN Server / VPN Bridge の仮想 HUB の通信速度の高速化
- ローカルブリッジのパフォーマンスが約 20% 高速化
- VoIP / QoS 機能、syslog
機能、多重ログイン数制限機能などを標準搭載
- タグ VLAN (IEEE802.1Q) 透過対応
- ユーザーまたはグループごとのタグ VLAN ID の設定やタグ付加・除去が可能に
- アクセスリスト機能の強化
- 遅延・パケットロス生成機能の追加
- 仮想 HUB で Spanning-Tree, IPv4, IPv6, 非 IP,
OSPF および PPPoE を選択的に遮断可能
- 業界標準の TLS 1.0 への対応
- 各種サーバーサービスへの対応の強化
- Radius サーバーへの対応強化
- ユーザーインターフェイスの停止頻度の大幅な低下
- 速度・信頼性の向上および自動回復機能
- VPN ユーザーの自動切断機能
- VPN クライアントの品質強化
法人様向けエディションの一覧
法人のお客様を対象とした製品エディションには、以下の 4 種類があります。企業規模および VPN
を利用するユーザーの人数・拠点数に応じて選択いただくことができます。
製品エディション名 |
リモートアクセス VPN 機能 同時接続クライアント数 |
拠点間接続 VPN 機能 同時接続拠点数 |
Standard Edition
(小規模企業向け) |
30 同時接続まで |
2 拠点まで
(1 同時接続まで) |
Professional Edition
(中規模企業向け) |
100 同時接続まで |
4 拠点まで
(3 同時接続まで) |
Enterprise Edition
(大規模企業向け) |
300 同時接続まで |
10 拠点まで
(9 同時接続まで) |
Ultimate Edition
(大規模企業向け) |
無制限 |
無制限 |
- PacketiX VPN 3.0 では、製品エディションごとに接続可能な VPN クライアントの台数やブリッジ接続可能な拠点数の上限が固定されました。VPN 2.0
のように「クライアント接続ライセンス」、「ブリッジ接続ライセンス」を製品ライセンスとは別に別途購入いただく必要はなくなりました。
- Standard Edition では、VPN 内の仮想 HUB に作成することができるユーザーオブジェクト数が 30
個に制限されます。また、1 個のユーザーオブジェクトに対して複数台の PC から同時に VPN サーバーに接続することはできません。
- Ultimate Edition
はオープン価格です。お客様の用途・接続数・規模をご提示いただき、それに応じて販売パートナーにて価格を都度見積りいたします。
希望小売価格
法人様向け製品エディションの希望小売価格は、以下のとおりです (税別)。 PacketiX VPN 3.0 では、製品エディションごとに接続可能な VPN クライアントの台数やブリッジ接続可能な拠点数の上限が固定されました。VPN 2.0
のように「クライアント接続ライセンス」、「ブリッジ接続ライセンス」を製品ライセンスとは別に別途購入いただく必要はなくなりました。
したがって、VPN 3.0 の製品エディションの価格は、実質的には、VPN 2.0 における「接続ライセンス」がセットになった価格です。
製品エディション名 |
製品ライセンス (無期限) + 1 年間サブスクリプション契約 |
製品ライセンス (無期限) + 3 年間サブスクリプション契約 |
Standard Edition
(小規模企業向け) |
95,000 円 |
156,750 円 |
Professional Edition
(中規模企業向け) |
150,000 円 |
247,500 円 |
Enterprise Edition
(大規模企業向け) |
600,000 円 |
990,000 円 |
Ultimate Edition
(大規模企業向け) |
オープン価格 |
オープン価格 |
「サブスクリプション契約」制度について
ソフトイーサおよび販売パートナーは、サブスクリプション契約期間中のお客様に対して、当該サブスクリプション契約に関連付けられている購入済みの
PacketiX VPN 3.0 製品ライセンスのご利用にあたって以下のサービスを提供いたします。
- セキュリティパッチの無償提供 (2 営業日以内)。
ソフトイーサ株式会社は、PacketiX VPN 3.0
にセキュリティホールが発見された場合は、そのセキュリティホールの修正が完了してから 2
営業日以内に、すべてのサブスクリプション契約者様にアップデートの案内を送付し、ダウンロード提供を開始します。すべてのサブスクリプション契約者様は、サブスクリプション契約中に限り、そのアップデートモジュールをダウンロードし適用することができます。
- 不具合の修正または新機能の無償提供。
ソフトイーサ株式会社は、PacketiX VPN 3.0
にセキュリティホール以外の一般的な不具合・バグが発見された場合や、新機能が開発された場合は、随時、すべてのサブスクリプション契約者様にアップデートの案内を送付し、ダウンロード提供を開始します。すべてのサブスクリプション契約者様は、サブスクリプション契約中に限り、そのアップデートモジュールをダウンロードし適用することができます。
- 無償のメジャーバージョンアップ。
次期メジャーバージョンアップ版 (PacketiX VPN 4.0 を予定)
が無償で提供されます。メジャーバージョンアップの度に新たな費用がかかりません。
- 購入元からサポートを受ける権利。
サブスクリプションの購入元 (ソフトイーサ株式会社の認定パートナー)
に対して、電話・FAX・電子メールによるサポートを要求することができ、サブスクリプション契約期間中はサポートを受けることができます。お客様と認定パートナーとの間で別の約束があれば、認定パートナーは、お客様の環境に現地出張してサポートを行うことがあります
(このような付加的なサポートは、認定パートナーによって付加価値として実施されることがあります)。
-
購入元が十分なサポートを提供しない場合にソフトイーサ株式会社に対して直接サポートを要求する権利。
万一、サブスクリプションの購入元 (認定パートナー) がお客様からのサポート要求に迅速 (最長でも 5 営業日以内)
に返答をしない場合や、返答が不十分な場合、または認定パートナーが破綻または事業縮小した後の場合は、ソフトイーサ株式会社が直接サポートを提供します。この場合は、原則として電子メールまたは
FAX
でのやりとりでサポートを開始し、その後、ソフトイーサ株式会社が必要と判断した場合のみ電話または現地訪問によるサポートが行われる場合があります。
-
ソフトイーサ株式会社による個別カスタマイズサービス。
お客様からの強いご要望があった場合は、ソフトイーサ株式会社は、そのお客様からいただくサブスクリプション料金の年間料金を勘案し、合理的であると判断した場合は、無償で個別カスタマイズサービスを行います。ただし、カスタマイズにかかる費用が明らかにサブスクリプション料金の年間料金を超過すると合理的に判断した場合は、追加料金をいただく契約を締結した上でカスタマイズを行います。

見積取得・発注方法
- PacketiX VPN 2.0 の法人様向けエディションのライセンスをお持ちのお客様で、PacketiX VPN
3.0 へのバージョンアップをご希望のお客様は、PacketiX VPN 2.0
のライセンスを購入いただいた販売パートナーまでお問い合わせください。
なお、他の販売パートナーから購入いただくことも可能です。
- PacketiX VPN 2.0 をまだお持ちでないお客様は、PacketiX VPN 3.0
のライセンスを新規購入いただくことになります。この場合の購入可能な販売パートナーのリストは、随時 Web
サイト上に掲載させていただきます。
PacketiX VPN 3.0 の新しい点 (VPN 2.0 からの変更点)
- 製品エディションごとに接続可能な VPN クライアントの台数やブリッジ接続可能な拠点数の上限が固定されました。VPN 2.0
のように「クライアント接続ライセンス」、「ブリッジ接続ライセンス」を製品ライセンスとは別に別途購入いただく必要はなくなりました。
- 法人向けライセンスには、Standard Edition、Enterprise Edition
の他に新たに「Professional Edition」および「Ultimate Edition」が追加されました。
- VPN 2.0 で「Option Pack」にて追加的に提供された機能は、VPN 3.0
では標準ですべてのお客様に対して提供されます
(ただし、製品エディションの種類によっては一部の機能が利用できない場合があります)。
- VPN 2.0 では 32-bit 版および 64-bit 版のエディションがありましたが、VPN 3.0
では統一されました。通常の製品ライセンスで、32-bit 版 / 64-bit 版のバイナリのいずれも使用できます。
- 「サブスクリプション契約」が導入されました。法人様向けエディションでは、1 年間または 3
年間の初回のサブスクリプション契約が製品ライセンスに標準で含まれています。標準のサブスクリプション契約が満了した後、継続を希望される場合は、1
年または 3 年ごとにサブスクリプション契約を更新することができます。
サブスクリプション契約が切れた場合でも、ソフトウェアは引き続き継続使用できます。サブスクリプション契約を締結いただいたいる限り、今後拡張される新機能の提供、バグや不具合の迅速な修正
(パッチのダウンロード) および PacketiX VPN 4.0
等のメジャーバージョンアップを無償で受けることができますので、延長をお勧めいたします。サブスクリプション契約を更新しないこともできますが、以下のような理由ですべてのお客様にサブスクリプション契約の更新をお勧めします。
- 法人様向けエディションでは、「サブスクリプション契約」の契約期限内のみ、PacketiX VPN 3.0 の最新の新機能
(機能拡張)
やセキュリティホール・不具合・バグ等を修正するためのアップデートファイルをダウンロードしてインストールすることができます。
契約が切れた場合でも、契約期間中にリリースされたバージョンのソフトウェアは永続的に使用可能です。
PacketiX VPN 2.0 からのアップグレードキャンペーンについて
ソフトイーサは、以下のアップグレードキャンペーン期間中に PacketiX VPN 2.0 から PacketiX VPN 3.0
にアップグレードを実施されるお客様に対して、通常の価格の半額 (50%) の価格でアップグレードライセンスを提供いたします。
2010 年 3 月 15 日
~ 4 月 30 日
アップグレード価格は、以下の製品エディションに対して適用されます (税別)。
製品エディション名 |
製品ライセンス (無期限) + 1 年間サブスクリプション契約 |
製品ライセンス (無期限) + 3 年間サブスクリプション契約 |
Standard Edition
(小規模企業向け)
PacketiX VPN 2.0
Standard Edition または
Enterprise Edition
からのアップグレード |
47,500 円
(50% OFF) |
78,375 円
(50% OFF) |
Professional Edition
(中規模企業向け) PacketiX
VPN 2.0
Standard Edition または
Enterprise Edition
からのアップグレード |
75,000 円
(50% OFF) |
123,750 円
(50% OFF) |
Enterprise Edition
(大規模企業向け) PacketiX
VPN 2.0
Enterprise Edition
からのアップグレード |
300,000 円
(50% OFF) |
495,000 円
(50% OFF) |
個人・SOHO 様向けエディションについて
ソフトイーサは、個人・SOHO 様向けエディションの販売を開始する予定です。これは、PacketiX VPN 2.0 の HOME
Edition / SOHO Edition の後継となるバージョンです。
なお、この 2 つのエディションは
2010 年
4 月中旬より 直販 (クレジットカード決済または銀行振込) にて販売させていただきます。
製品エディション名 |
製品ライセンス (1 年間) |
製品ライセンス (無期限) |
Home Edition
(家庭内ユーザー向け) |
2,200 円 |
6,600 円 |
Small Business Edition
(SOHO ユーザー向け) |
14,970 円 |
44,910 円 |
- 個人向けライセンスは、VPN 2.0 と同様に「Home Edition」と「Small Business
Edition (SOHO Edition から名称が変更されました)」の 2 種類があります。
なお、VPN 3.0
では個人向けライセンスは 2 種類の両方のライセンスで「有効期限 1 年間」のライセンスと「有効期限無期限」のものの 2
種類が用意されました。
- 「Small Business Edition (旧 SOHO Edition)」でも拠点間接続 VPN
(ブリッジ接続) をサポートしました。そのため、VPN 2.0 と比較して価格が高くなっています。
- 有効期間が 1 年間のライセンスと無期限のライセンスの 2 種類があります。有効期限が 1
年間のものは、価格が安価ですが、ライセンスを発行した日から 1 年間が経過すると自動的に動作を停止します。その場合は、新たに 1
年間のライセンスを新規購入する必要があります。
-
サブスクリプション契約は締結できません。ただし、ソフトイーサ社が実施する電子メールによるベストエフォート型サポートに対して質問を送信することができます
(回答の品質または回答までの日数は保証されていません)。
さらに詳しい情報は
本日公開した以下の Web ページに掲載させていただいております。
本件に関するお問い合わせ先
〒305-0031 茨城県つくば市吾妻2丁目8番地8 つくばシティアビル 6F
ソフトイーサ株式会社 技術開発部
報道関係者の方からのお問い合わせ: press-info softether.co.jp
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