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トップページ 報道発表資料一覧 PacketiX VPN 3.0 プレリリース版 (RC1) をダウンロード提供開始Select Language:

 

2009 年 12 月 21 日 (月)

ソフトイーサ株式会社 技術開発部
(茨城県つくば市)


IPv6 や VLAN への対応・速度向上・暗号強化などの多数の機能を搭載。
NTT の B フレッツ上で ISP 無しで直接 2 拠点を VPN で接続可能に。

PacketiX VPN 3.0 プレリリース版 (RC1) をダウンロード提供開始


 

 筑波大学発ベンチャー企業である ソフトイーサ株式会社 (代表取締役会長 登 大遊 / 本店所在地 茨城県つくば市、以下「ソフトイーサ」といいます) は、新たな VPN ソフトウェアのメジャーリリースである 『PacketiX VPN 3.0』 のプレリリース版 (製品版の直前のバージョン) である Release Candidate 1 (リリース候補 1) のダウンロード提供を、本日より Web サイト http://www2.softether.jp/jp/vpn3/ にて開始いたしました。

 ソフトイーサ株式会社が 2005 年 12 月 16 日に 『PacketiX VPN 2.0』 を発売してから、ちょうど 4 年間が経過しました。PacketiX VPN 2.0 はソフトウェアベースの VPN として市場において高い評価を受け、ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー 2006 や経済産業大臣表彰 (2007 年度) 等を受賞し、日本国内で約 3,500 社、48,000 ユーザーにご購入・ご利用いただいている VPN 製品です。ソフトイーサ株式会社は PacketiX VPN 2.0 のリリース以降、研究開発を重ね、その成果を凝縮したリリースとして新たに 『PacketiX VPN 3.0』 を 2010 年 1 月末に発売する予定です。本日公開した RC1 (図 1) は、そのリリース候補版です。


(図 1: PacketiX VPN 3.0 ソフトウェア画面)

 

ダウンロード提供について

 PacketiX VPN 3.0 RC 版では、下記の新機能がすべて利用可能になっています。RC 版ののダウンロードサイトは以下の URL に設置されています。

 上記ダウンロードサイトでは、Windows で動作する PacketiX VPN 3.0 の VPN Server / VPN Client / VPN Bridge の RC1 がダウンロードできます。Linux、FreeBSD、Solaris および Mac OS X に対応したバージョンは、2010 年 1 月中旬にリリースする RC2 で提供予定です。

 

PacketiX VPN 3.0 の新機能

 PacketiX VPN 3.0 では、新たに IPv6 への対応 (図 2)、通信スループットの向上、遅延の減少、暗号強度の強化、タグ VLAN 対応 (図 3) 等の新機能を有し、Windows 7 / Server 2008 R2 等の対応 OS や CPU も増加しました。IPv6 については、VPN 内部の IPv6 通信をサポートしたほか、物理的なネットワーク上において IPv6 のみで VPN 接続を行うことも可能になっています。

 さらに、ネットワーク技術者・システム管理者向けの低速ネットワークのシミュレーション機能 (遅延・パケットロス・ジッタ生成、図 4) が搭載されていたり、NTT 東日本の B フレッツ網内部のみで ISP を経由せずに拠点間 VPN 接続を低遅延・高スループットで実現できるなど、先進的な機能を数多く備えています。

 PacketiX VPN 3.0 の詳しい新機能リストは、以下の URL に掲載されています。

 


(図 2: IPv6 対応機能の画面例)


(図 3: IEEE802.1Q に準拠したタグ VLAN 対応の画面例)


(図 4: 遅延・パケットロス生成機能で 100ms の遅延や 50% のジッタを生成した画面例)

 

NTT 東日本の B フレッツ上で ISP 無しで直接 VPN 構築が可能に

 今回リリースする PacketiX VPN 3.0 RC1 は、IPv6 に完全対応しているため、VPN を構築するために IPv4 アドレスを必要としません。VPN Server に固定 IPv6 アドレスが割り当てられていれば、VPN Bridge から当該固定 IPv6 アドレスに対して常時カスケード接続するように設定することにより、IPv6 を用いて Ethernet over IPv6 のトンネリングが可能になります。

 現状のインターネットではまだそれほど IPv6 は普及していません。今後、IPv6 で固定 IP アドレスを割り当てられることが一般的になれば、複数の LAN 同士を IPv6 上に PacketiX VPN 3.0 によって構築した L2 の VPN でブリッジ接続することが流行する可能性があります。

 今日時点において日本国内で大規模に利用可能な安定した IPv6 ネットワークとしては、NTT 東日本の「B フレッツ」サービスにおける「フレッツ・ドットネット」が挙げられます。フレッツ・ドットネット (http://flets.com/dotnet/) は B フレッツ網内において ONU に Ethernet で接続した PC に対して IPv6 アドレスを半固定的に割り当て、NTT 東日本のエリア内において ISP を経由せずにフレッツ網のみを用いてユーザー間の通信が可能となるサービスです。しかしながら、これまで、せっかくの安定した巨大な IPv6 インフラを有効に活用するための IPv6 を用いた画期的なアプリケーションは少なかったと言わざるを得ません。

 今回、PacketiX VPN 3.0 が IPv6 による VPN 構築をサポートしたことにより、上記の「フレッツ・ドットネット」等の IPv6 ネットワークを有効な目的で活用することができるようになりました。図 5 のように複数箇所の拠点で B フレッツおよびフレッツ・ドットネット (1 拠点あたり月額 315 円) に VPN Server または VPN Bridge をインストールし LAN カードを 2 枚装着した PC を VPN ゲートウェイにすることにより、Ethernet over IPv6 によるトンネリング接続を行うことができます。

 これにより、北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、山梨、長野の計 17 都道県エリアで、ISP を経由せずに NTT 東日本の地域 IP 網のみで高速な VPN を非常に安価に構築することができます。

 従来、B フレッツを用いて VPN を構築するには、2 拠点で ISP に加入してインターネット (IPv4) を用いて VPN を構築するか、または、フレッツ・グループアクセス等の VPN サービスを用いる必要がありました。いずれの場合もオーバーヘッドや遅延が大きく、特に ISP を経由する場合は ISP やインターネットのダウンタイムにおいては VPN 通信が切断されてしまうという欠点がありました。しかし、フレッツ・ドットネットと PacketiX VPN 3.0 を用いた方法を採用すれば、非常に高速 (ISP を経由しないため 60Mbps ~ 80 Mbps を実現可能) で低遅延 (数 ms 程度) な VPN を実現することができます。事実上、100Mbps の広域イーサネットサービス (近距離でも月額 10 万円以上) と比較して大きく差が無い程度の仮想的な広域イーサネットを VPN を用いて実現できることになります。


(図 5: NTT 東日本のフレッツ網を利用して Ethernet over IPv6 による VPN を構築する方法の例)

 

 ソフトイーサ株式会社は、2006 年より上記のフレッツ網および IPv6 を活用した VPN 構築方法について着目し、長年に渡り、実証実験を重ねてきました。PacketiX VPN の IPv6 通信のスループットを向上させるためのチューニングは、フレッツ網において最良のパフォーマンスが発揮できるように調整しました。ソフトイーサ株式会社は、上記の方法による VPN 構築は、IPv6 に関する若干の知識が必要となるため、技術的な難易度が高いと考えており、今後はこの方法による VPN 構築を容易にするためのマニュアルやツール等を整備していく予定です。

 

今後の予定

 ソフトイーサ株式会社は 2010 年 1 月中旬に PacketiX VPN 3.0 の RC2 をリリースするとともに、PacketiX VPN 3.0 製品版のリリース日および価格を公表する予定です。PacketiX VPN 3.0 製品版のリリース日は 2010 年 1 月末を目標として開発を進めてまいります。

 

PacketiX VPN 3.0 RC版 バグレポート・プログラムについて

 PacketiX VPN 3.0 RC 版の公開から製品版の出荷までの間に PacketiX VPN 3.0 RC 版をダウンロードいただき、評価していただいたお客様のうち、RC 版において深刻な不具合・バグ等を発見され、その概要をソフトイーサ株式会社にレポートいただいた方に対し、謝礼として、PacketiX VPN 3.0 製品版の製品版の正規ライセンス (業務利用可能) を無償で贈呈させていただくプログラムを本日より開始しました。

 詳細は以下の URL に記載しております。

 


本件に関するお問い合わせ先
〒305-0031 茨城県つくば市吾妻2丁目8番地8 つくばシティアビル 6F
ソフトイーサ株式会社 技術開発部
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