2007 年 07 月 27 日 (金)
ソフトイーサ株式会社 (茨城県つくば市)
代表取締役 会長 登 大遊
各種の新しい機能を搭載
「Desktop VPN」のベータ 2 を公開
筑波大学発ベンチャー企業である ソフトイーサ株式会社 (代表取締役会長 登 大遊 / 本店所在地 茨城県つくば市)
は、本日、研究開発中の新 SSL-VPN ソフトウェアである「PacketiX Desktop VPN」(パケティックス デスクトップ
VPN、以下 「Desktop VPN」といいます) のベータ 2 を無償公開いたしましたので、お知らせいたします。

以下の URL には、Desktop VPN Beta 2 で新たに搭載された機能に関する詳細な説明や、ダウンロードページへのリンクなどが掲載されております。
Desktop VPN は、まったく新しい、かつ極めて安全な、デスクトップへのリモートアクセスに特化した SSL-VPN
ソフトウェアです。近年発展してきた「シンクライアント」と「リモートアクセス VPN」の 2
つのセキュリティ技術を融合させ、より安全かつ簡単に、インターネット経由のリモートアクセスを実現できます。
Desktop VPN の Beta 1 は 2007 年 1 月 16 日に公開されました。今日までの約半年間の間、ベータ版のテスター
ユーザーからいくつかの新機能の実装や改良の要望をお寄せいただきましたが、それをもとに開発を行い、今回の Beta 2 を公開するものです。
Beta 2 で搭載された新機能およびソフトウェアの変更点をまとめると、以下のようになります。なお、Beta 1 と Beta 2
の間では、接続互換性があります。
基本ソフトウェアモジュールの大幅な更新
Desktop VPN
の各機能を実現している低レイヤの基本ソフトウェアモジュールを大幅に改良したものを搭載しております。これにより、パフォーマンスの向上、メモリ使用量の低下、CPU
使用率の低下、特定の環境で発生していた不具合の解消、および Unicode への完全対応が実現しました。
Desktop VPN は世界中でどこからでも利用することができる VPN ソフトウェアであり、海外出張等の際に様々な OS
環境で問題なく利用できることが望まれます。Beta 2 では、Unicode
に完全対応したことにより、日本語以外に、英語・中国語・韓国語・ラテン語・アラビア語・タイ語・トルコ語・ベトナム語・ヘブライ語およびその他のいくつかの言語環境の
Windows で、正常に各機能が動作することが検証されています。Beta 1
では、日本語以外の環境で正しくインストーラが動作しなかったり、プログラムが起動しなかったりすることがありました。
VPN 通信プロトコルの最適化
VPN 通信プロトコルの最適化が行われました。Desktop VPN サーバーが Desktop VPN
クライアントからの接続を受け付ける際に必要な通信量および待ち時間が少なくなり、ユーザーが得ることができる快適性が向上しました。
クライアントから接続されたことを画面上で通知する機能
ユーザーモードリモートデスクトップを使用している場合、クライアントがサーバー側のデスクトップに VPN 接続したとき、および VPN
接続を切断したときの双方のタイミングで、画面のタスクバーのタスクトレイのアイコン部分に、クライアントから接続 /
切断されたことを示すバルーンが表示されるようになりました (図1)。

図1: クライアントからの接続 / 切断時に表示されるバルーン通知
(クリックすると拡大します) |
このバルーン通知には、以下の情報が記載されます (バルーン通知は Windows Me, 2000, XP, Server 2003
または Vista でのみ動作します)。
- 接続元の Desktop VPN クライアントのコンピュータの IP アドレス、ホスト名 (DNS 逆引き名) および TCP
ポート番号。
- VPN の接続または切断が発生した日時。
また、バルーン通知だけではなく、マウスポインタをタスクトレイ上の Desktop VPN
サーバーのアイコンに重ねたときも、同等の内容を含んだツールチップテキストが表示されます (すべての OS で動作します)。
さらに、Desktop VPN サーバーに Desktop VPN クライアントが接続中の場合、タスクトレイ上の Desktop VPN
サーバーのアイコンが変化します。
動作ログの保存機能
Beta 1 では、Desktop VPN サーバーにはログファイルを保存する機能がなく、サーバーに接続してきたクライアントの IP
アドレスやホスト名、接続日時や回数などを知ることができませんでした。
Beta 2 では、デフォルトで動作ログが DeskServer.exe が設置されているディレクトリ (Desktop VPN
サーバーをインストールしたディレクトリ) のサブディレクトリである "server_log"
ディレクトリにテキスト形式で保存されるようになりました (図2)。

図2: Desktop VPN サーバーの動作ログ
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これにより、いつ、どこから、自分のコンピュータで稼動させている Desktop VPN サーバーに VPN
接続があったかを知ることができるほか、万が一不正なアクセスがあった場合も、その記録を確認することが可能となります。
接続履歴の消去機能
Desktop VPN クライアントでは、Desktop VPN サーバーに接続しようとするたびに、接続先のコンピュータ ID
が接続履歴として登録され、次回からドロップダウンリストから候補として表示 / 選択することが可能です。
Beta 1 では、接続履歴を消去したい場合は、設定ファイルを手動で消去する必要があり、手間がかかりました。Beta 2
では、接続履歴を消去するためのボタンが付加されており、簡単にこれまでの接続履歴を消去することができます。

図3: Desktop VPN クライアントのメイン画面
(クリックすると拡大します) |
より詳細な情報
Desktop VPN Beta 2 に関するより詳細な情報およびファイルのダウンロードは、以下の URL からアクセスできます。
本件に関するお問い合わせ先
〒305-0031 茨城県つくば市吾妻2丁目8番地8 つくばシティアビル
ソフトイーサ株式会社
戦略推進室 広報担当 原 哲哉
電子メール : press-info softether.co.jp
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