回線終端装置
HardEther サービスを利用される 2 箇所のお客様拠点に当社が設置する回線終端装置について説明いたします。
回線終端装置とは
当社が設置する HardEther
専用線のうち、物理的な線路は、光ファイバケーブルであり、そのままでは通信を行うことができません。当社は、光ファイバケーブルを設置した後、ケーブルの両端に、「回線終端装置」と呼ばれる箱のような機械を接続・設置します。
- 回線終端装置は、「ターミナル・アダプタ (TA)」や「メディア・コンバータ
(メディコン)」などと呼ばれることもあります。ただし、当社の使用する HardEther
用回線終端装置は、特殊に組み立てたものであり、一般に市販されているものではありません。
回線終端装置の LAN ポート
回線終端装置の LAN ポートは、1000 Base-T に対応した Ethernet 機器を LAN
ケーブルで接続することができるようになっています。LAN ポートのインターフェイス等は、接続インターフェイスおよび通信可能なパケット等の仕様
で定めます。 お客様ネットワークと HardEther
専用線とを、法律・契約上分離するべき点を「責任分界点」と呼びます。責任分界点は、回線終端装置の LAN ポート (RJ-45
メスコネクタ) となります (図1)。
なお、図 1 の回線終端装置の LAN ポートの実際の具体例の写真を、写真 1 として掲載いたします。
また、LAN ポートにおけるお客様ネットワークとの接続例を、写真 2 として掲載いたします。
回線終端装置の電源
お客様は、HardEther サービスを使用するためには、当社が設置した回線終端装置に、電源コンセントによって商用電源 (AC
100V 50Hz / 60Hz)
を供給していただく必要があります。また、そのための電気料金等は、お客様のご負担となります。回線終端装置 1
個あたりの消費電力は通常微量ですが、最も負荷が高いとき (消費電力が多いとき) で 400W 程度です。
回線終端装置の設置場所
お客様は、回線終端装置の設置場所を空けておいていただく必要があります。また、設置場所は、直射日光が当たらない安定した室内
(室温は摂氏 10 度から 35 度、湿度は 20 % から 80%、ただし結露しないこととします。) に限られます。
回線終端装置のサイズと重量
回線終端装置のサイズと重量は、サービスタイプにより異なり、具体的には次の表に掲げる値以下になります。
サービスタイプ |
サイズ
(ヨコ x タテ x フカサ) |
重量 |
シングルタイプ |
壁面設置: 30 cm x 25 cm x
10 cm
床面設置: 30 cm x 10 cm x 25 cm |
2 kg |
デュアルタイプ
(冗長回線付き) |
シングルタイプの装置 2 個分 |
4 kg |
エンタープライズタイプ |
ラック 2U ~ 3U 分 |
32 kg |
施工例
(写真付き) もご覧ください
HardEther
を導入いただいた拠点での回線終端装置の設置や光ファイバの配線の施工例を掲載しております。新たに HardEther
専用線をご検討いただく際にご参考のためにご覧ください。
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