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トップページ 広域イーサ ネクスト 使用方法ガイドSelect Language:

 

「広域イーサネクスト」を使ってみましょう

「広域イーサネクスト」を使用する方法は、驚くほど簡単です。
以下の手順に従って試してみてください。

 

1. フレッツ回線を確認する

「広域イーサ ネクスト」を利用するためには、利用して接続したい各拠点に 1 本ずつ、フレッツ回線が必要です。

また、フレッツ回線には事前に初期設定 (オプションサービスの付加) が必要な場合があります。
初期設定はオンラインで行うことができます。

以下の説明では、上記のフレッツ回線が各拠点にあらかじめ設置されており、必要な事前準備が行われていることを前提といたします。

 

2. 「広域イーサ ネクスト」 の仕組みを簡単に理解する

「広域イーサ ネクスト」がどのような仕組みで動作するのかを簡単に理解するため、以下の図をよくご覧ください。

 

 

上記の図に出てくる用語についての簡単な解説です。

  • 「NTT フレッツ回線」とは
    NTT 東日本 / 西日本の提供するフレッツサービス (光ファイバーサービス) の回線です。なお、建物まで光ファイバー、建物の構内は電話回線 (DSL) を用いた「マンションタイプ」でも利用可能です。
    対応回線の一覧はこちらをご覧ください。
  • 「フレッツ装置 (ONU)」とは
    NTT 東日本 / 西日本がお客様の拠点にフレッツ回線を敷設した際に設置した、モデムのような、小さな白色または黒色の光ファイバーが刺さっている箱です。
  • 「広域イーサ ネクスト 起動 CD-R」とは
    こちらでダウンロードすることができる ISO イメージを書き込んだ CD-R ディスクです。
  • 「安価な PC」とは
    余っているノートパソコンやデスクトップパソコンなどです。各拠点に 1 台用意してください。
    パソコンに必要な要件や、追加で増設する必要があるハードウェアについては、本ページで後述します。
  • 「ユーザー」および「スイッチング HUB 等」とは
    広域イーサ ネクストを用いて構築するイーサネット (L2) VPN で拠点間接続を実現したいユーザー側 LAN を意味します。既存の建物内の LAN のスイッチング HUB のポートなどです。

 

3. パソコンを各拠点に 1 台ずつ準備する

各拠点に 1 台ずつ (たとえば 2 ヶ所の事務所を接続する場合は合計 2 台)、パソコンを準備してください。パソコンは、社内や自宅などで余っていて、捨てるのにもリサイクル料金がかかるのでとりあえず棚やフラットベッドスキャナーの上などに積んである古いノートパソコンでも構いませんが、以下の条件をクリアしている必要があります。

おおむね、2000 年以降に発売された、Windows XP や Windows ME などが動作する PC であれば OK です。

 

各拠点に 1 台ずつ必要なパソコンの仕様

以下の条件をクリアしたパソコンを各拠点に 1 台ずつ用意してください。

項目
CPU Intel や AMD などの x86 ベースの CPU
i686 世代以降 (2000 年以降のほとんどの PC が対応)
メモリ 256 MBytes 以上が必要です。
ほとんどの PC には 256 Mbytes 以上が搭載されていますが、万一、不足している場合は増設するか他の PC を使用してください。
256 MBytes 未満では広域イーサ ネクストは起動しますが正しく動作しません。
LAN ポート 有線の LAN ポートが 2 個必要です。
しかし多くのパソコンには 1 個しか LAN ポートがありません。
そこで、もう 1 個の LAN ポートは PCI や USB で増設する必要があります。
詳しくは下記の説明をご覧ください。
ハードディスク 不要です。
なお、既存の HDD が内蔵されていても差し支えありません。
(広域イーサ ネクストは CD-R から起動しますので、
 HDD への書き込みは行いません。)
CD-ROM ドライブ 「広域イーサ ネクスト」は CD-R からブート (起動) しますので、
ブート可能な CD-ROM ドライブが必要
です。
CD-ROM ドライブが内蔵されているデスクトップ PC やノート PC であれば問題ありませんが、もし、CD-ROM ドライブが付いていなかったり、また古くて壊れているといった場合は、USB 接続の CD-ROM ドライブを接続する必要があります。
BIOS 設定 CD-ROM ドライブからのブート (起動) を優先に設定する必要があります。
設定方法はコンピュータによって異なります。
コンピュータの取扱説明書などで確認してください。
古いコンピュータで取扱説明書を紛失してしまっている場合は、
コンピュータの起動時にメーカーのロゴなどが出てくるときに「F1」、「F2」、「Delete」キーなどを連打すれば BIOS 画面に入ることができる場合が多いと思われます。
キーボード、
マウス、
モニタについて
「広域イーサ ネクスト」はユーザーによる操作や設定なしで自動的に CD-R から起動して動作しますので、キーボード、マウス、モニタは常時必要ではありません。
しかし、初回起動時のみは起動状況を確認するため、キーボード、マウス、モニタをコンピュータに接続した状態で起動してください。
また、フレッツ回線で「フレッツ・v6 オプション」や「フレッツ・ドットネット」が有効になっていない場合は、画面上に Web ブラウザが起動してこれらのオプションを有効にするための NTT の設定 Web サイトを表示します。その場合は、その操作のため (初回のみ) にキーボード、マウス、モニタが必要です。
さらに、キーボードが挿さっていないと起動しないタイプのデスクトップ PC があります。この場合はキーボードを挿しておくか、または BIOS 設定でキーボードなしでも起動するように設定する必要があります。

 

LAN ポートを増設する方法

通常、デスクトップ PC やノート PC には 1 個の有線 LAN ポートが最初から装備されています。

一部のネットワーク・マニアの方は、すでに PC に追加で複数個の LAN ポートを増設されていらっしゃると思います。また、一部のサーバー用 PC には標準で複数個の LAN ポートが装着されています。

しかし、健全な方々の場合は、普通の PC には 1 個しか LAN ポートがありません。そこで、家電量販店や Amazon.co.jp などでお使いの PC に対応した LAN ポートを購入し、増設してください。

増設方法は、以下のイラストを参考にしてください。

 

 

 

ソフトイーサにて推奨する LAN アダプタは以下のとおりです。
ただし、以下のようなアダプタでなくても、ほとんどの LAN アダプタが使用できます。
LAN アダプタは安価ですので、家電量販店などで販売されている 1,000 円程度のものをひとまず購入してきてそれを試してみて、問題があれば以下の推奨製品を購入するという手順が望ましいと思われます。

種類 推奨製品
USB 接続
(外付け)
Buffalo LUA3-U2-ATX
PCI 接続
(内蔵)
Intel PRO/1000 GT (PWLA8391GT)
PCI-Express 接続
(内蔵)
Intel Gigabit CT (EXPI9301CT)
Broadcom NetXtreme Gigabit Ethernet

ソフトイーサは過去に研究開発用に数百枚の LAN カードを購入してきました。
品質の良い LAN カードに関する情報であれば誰にも負けません。

 

4. 「広域イーサ ネクスト」 のCD-R を各拠点分作成する

「広域イーサ ネクスト」は CD-R イメージファイル (ISO 形式) の形式で提供されます。
そのため、CD-R ディスクを作成するために、以下のものを準備してください。

  • CD-R を書き込み可能なパソコン
    (インターネットにアクセスして CD-R イメージファイルをダウンロードできるもの。
     CD-R の作成のためだけに使用しますので、あなたがいまお使いのこのパソコンでも OK です。)
  • 空の CD-R ディスク 数枚
    (たとえば、3 ヶ所の拠点を接続する場合は 3 枚必要です。家電量販店やコンビニエンスストアで購入してください。なお、書き込み装置および各拠点のパソコンが対応している場合は、DVD-R ディスクでも差し支えありません。)


CD-R は拠点分の枚数が必要です。

 

5. 各拠点でパソコンをフレッツ回線およびユーザー LAN に接続する

「広域イーサ ネクスト」の CD-R を作成したら、その CD-R を 1 枚ずつ各拠点に持っていってください。

そして、各拠点に 1 台ずつ用意したパソコンの 2 個の LAN ポートを以下の 2 つの機材にそれぞれ接続します。

  1. NTT のフレッツ回線の通信装置等
    (WAN 側)
    フレッツの通信装置にポートが 1 つしかなく、すでに別の装置が接続されている場合の分岐方法
  2. 「広域イーサ ネクスト」によって相互に接続したいと考えている LAN のスイッチング HUB 等
    (LAN 側)

 

上記の 1, 2 で 「WAN 側」および「LAN 側」という表記がありますが、実際には、パソコンの 2 個のポートのうちどちらを WAN 側、どちらを LAN 側にしても OK です。「広域イーサ ネクスト」は、起動時に、自動的にどちらのポートが WAN 側であるかを識別します。

「広域イーサ ネクスト」の起動後・通信中には、ポートの抜き差しは行わないでください。

 

6. 各拠点のパソコンを「広域イーサ ネクスト」の CD-R からブートする

「広域イーサ ネクスト」を書き込んだ CD-R を各拠点に持って行き、それぞれの拠点のパソコンの CD-ROM ドライブに挿入して、パソコンの電源を入れてください。

パソコンは、予め「5. 各拠点でパソコンをフレッツ回線およびユーザー LAN に接続する」で説明されているように LAN ポート (2 個) を接続しておいてください。また、上記の「各拠点に 1 台ずつ必要なパソコンの仕様」で説明されているように、キーボード、マウス、モニタを接続し (初回のみ)、また BIOS 設定で CD-ROM ドライブからのブート (起動) を優先する設定にしてください。


パソコン本体に CD-ROM ドライブがある場合は、その CD-ROM ドライブを使用します。


USB 接続の CD-ROM ドライブから起動することもできます。
(パソコンが USB の CD-ROM からのブートに対応している必要があります。)

 

パソコンの電源を入れて、「広域イーサ ネクスト」の CD-R からのブートが開始されると、以下のような画面が約 5 秒間表示されます。この青い背景の画面が表示されず、黒い画面のままの場合、または Windows などの OS が HDD から起動してしまう場合は、BIOS の設定を確認してみてください。

 

「広域イーサ ネクスト」の起動には約 1 ~ 5 分程度 (CD-ROM ドライブの速度や PC の性能によって異なります) かかります。起動中は、以下の写真のように黒い背景に白い文字がスクロールして流れていきます。もし、途中でブートが失敗し、いつまでたっても白い画面にならない場合は、そのパソコンや CD-ROM ドライブが対応していない可能性があります。

 

7. 起動後の画面を確認する

「広域イーサ ネクスト」の起動が完了すると、画面上に、以下のような白い背景のターミナル画面が表示されます。

このような画面が表示されずに、いつまでも黒い画面のままの場合は、起動に失敗しています。パソコンの BIOS の設定を確認して、もう一度やり直してみてください。別の CD-ROM ドライブを USB で接続してみて試してみても良いと思います。それでもうまくいかない場合は、残念ながらそのパソコンでは動作しないということになります。別の余っているパソコンを用いてみてください。

 

8. 画面の指示に従う

ターミナル画面では、常に文字列のメッセージが日本語で表示されます。ターミナル画面が出た後は、ターミナル画面に表示されるメッセージに従ってください。

 

なお、初回起動時のみ、フレッツ回線で IPv6 通信を有効にするため、以下のような操作が必要な場合があります。一度これらの設定を行った後は、操作は必要ありません。

 

操作が必要な場合 (NTT 東日本の B フレッツまたはフレッツ 光ネクスト)

NTT 東日本の B フレッツまたはフレッツ 光ネクストを使用する場合で、最初に「広域イーサ ネクスト」を起動した場合は、お使いのフレッツ回線の「フレッツ・ドットネット」または「フレッツ・v6 オプション」を有効にするように案内のメッセージが表示されます。

NTT 東日本の回線では、「フレッツ・ドットネット」または「フレッツ・v6 オプション」は、「広域イーサ ネクスト」を使用するために有効にする必要があります。NTT 東日本の回線でこれらのオプションを有効にするためには、画面上に自動的に表示される案内 (パソコンの画面上で Web ブラウザが自動的に起動し、案内画面が表示されます) に従ってください。

  • NTT 東日本では、「フレッツ・v6 オプション」のみで「広域イーサ ネクスト」をご利用いただけます。IPv6 対応 ISP を契約する必要はありません。 

 

操作が必要な場合 (NTT 西日本のフレッツ 光ネクスト)

NTT 西日本のフレッツ・光ネクストを使用する場合で、最初に「広域イーサ ネクスト」を起動した場合は、お使いのフレッツ回線で「IPv6 対応 ISP 契約」を有効にするように案内のメッセージが表示されます。

NTT 西日本の回線では、使用するフレッツ回線において、「フレッツ・v6 オプション」のほか、ネイティブ方式 (IPoE 接続) の IPv6 対応 ISP (プロバイダ) を経由して、回線が IPv6 通信を行うことができるようにしておく必要があります。

  • NTT 西日本では、NTT 東日本と異なり、「フレッツ・v6 オプション」のほかに、IPv6 対応 ISP 契約をフレッツ回線で有効にする必要があります。 

 

9. VPN 通信の開通完了

上記のようにすべての手順が完了すると、複数の拠点のパソコン同士で「広域イーサ ネクスト」により VPN が構築され、通信が可能になります。

各パソコンのフレッツに接続されていないもう 1 個の LAN ポート (LAN 側) に LAN ケーブルでスイッチング HUB を接続したり、パソコン等の機材を直接接続したりすることで、それらのポート間の Ethernet 通信が自由に行えます。

 

通信が可能になっているかどうかを確認するためには、各パソコンの画面で、以下のようなメッセージが表示されていることを確認してください。


センターサーバー側の画面 (正常な場合)


ブランチサーバー側の画面 (正常な場合)

 

 

通信が可能になった後の留意点について

  • 一度動作を開始した後は、放置しておけば 24 時間 365 日間、連続稼働します。
    終了したい場合は、コンピュータの電源ボタンを 5 秒以上押して電源を落としてください。
    (ハードディスクは使用しておりませんので、問題ありません。)
  • 停電等でコンピュータが再起動した場合に備えて、あらかじめ、コンピュータの BIOS 設定で、CD-ROM からのブートを優先するように設定しておいてください。
  • 「広域イーサ ネクスト」で通信中は、CD-ROM ドライブを絶対に開閉しないでください。
    また、WAN 側 (フレッツ回線) に接続されている LAN ケーブルを抜き差ししないでください。

    LAN 側 (ユーザー側 LAN) に接続されている LAN ケーブルは VPN 通信が確立した後は一時的に抜いて挿し変えても差し支えありません。
  • 一度 VPN 通信が完了した後は、「広域イーサ ネクスト」を動作させているパソコンはそのまま放置して差し支えありません。その後の操作は不要です。
  • キーボード、マウスはあまり触らないでください。特に、誤っておかしなキーを押すと、動作中の「広域イーサ ネクスト」が停止する場合があります。
  • 誤操作を防ぐため、キーボード、マウス、ディスプレイはコンピュータから抜いておくこともできます。ただし、起動後に PS2 接続のキーボードやマウスを抜くと、システムが停止してしまうコンピュータが時々あります。その場合は、いったん再起動し、キーボードやマウスを接続しない状態でシステムを起動してください。
  • 万一、停電などでコンピュータの電源が落ちた場合でも、電力が復活すれば、自動的に CD-R から「広域イーサ ネクスト」が再度起動し、VPN 通信も自動的に復活します。
    ただし、コンピュータの BIOS の設定によっては、停電などで電力が切断された場合、復電した後も、コンピュータの「電源ボタン」を手で押さなければ電源が入らないものがあります。この場合は、予め BIOS 設定で、停電後に自動的に電源が入るような設定にしておいてください。
  • 途中で、いつまでたっても CD-ROM ドライブから読み込みを試行してソフトウェアの動作が進まない現象が発生した場合は、コンピュータのメモリが不足している可能性がありますので、増設してみてください。また、CD-ROM ドライブや CD-R ディスクが汚れている可能性もありますので、ご確認ください。
  • 本ソフトウェアには、ソフトウェア・ウォッチドッグ・タイマー (番犬) 機能がカーネルレベルで動作しています。万一、ソフトウェアの不具合や、コンピュータのメモリの破損 (ビット欠け) などが原因で動作が固まった場合は、自動的に、10 分以内に強制的にコンピュータが再起動されます。

 

 

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