Desktop VPN Beta 2 が公開されました
ソフトイーサ株式会社が PacketiX Desktop VPN の Beta 1
を公開した後、ベータテスターの皆様から、いくつかの機能の追加要望をいただきました。これを受け、ソフトイーサ株式会社は PacketiX
Desktop VPN Beta 2 を開発いたしました。
このページでは、2007 年 7 月 27 日に公開された PacketiX Desktop VPN Beta 2
の新機能について解説します。
Beta 1 と Beta 2
の間には互換性があり、サーバーとクライアントのバージョンが異なっても継続して利用できますが、できるだけ早く新しいバージョンにアップデートすることをお奨めします。
ご注意 現在ベータ2は最新版ではありません。最新版は日本SGI株式会社のサイトのこちらのページで配布されております。
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Desktop VPN サーバーの新機能
Desktop
VPN サーバー (リモートアクセスされる側のコンピュータにインストールするソフトウェア) には、以下のような新しい機能が搭載されました。
基本ソフトウェアモジュールの大幅な更新
Desktop VPN
の各機能を実現している低レイヤの基本ソフトウェアモジュールを大幅に改良したものを搭載しております。これにより、パフォーマンスの向上、メモリ使用量の低下、CPU
使用率の低下、特定の環境で発生していた不具合の解消、および Unicode への完全対応が実現しました。
Desktop VPN は世界中でどこからでも利用することができる VPN ソフトウェアであり、海外出張等の際に様々な OS
環境で問題なく利用できることが望まれます。Beta 2 では、Unicode
に完全対応したことにより、日本語以外に、英語・中国語・韓国語・ラテン語・アラビア語・タイ語・トルコ語・ベトナム語・ヘブライ語およびその他のいくつかの言語環境の
Windows で、正常に各機能が動作することが検証されています。Beta 1
では、日本語以外の環境で正しくインストーラが動作しなかったり、プログラムが起動しなかったりすることがありました。
VPN 通信プロトコルの最適化
VPN 通信プロトコルの最適化が行われました。Desktop VPN サーバーが Desktop VPN
クライアントからの接続を受け付ける際に必要な通信量および待ち時間が少なくなり、ユーザーが得ることができる快適性が向上しました。
クライアントから接続されたことを画面上で通知する機能
ユーザーモードリモートデスクトップを使用している場合、クライアントがサーバー側のデスクトップに VPN 接続したとき、および VPN
接続を切断したときの双方のタイミングで、画面のタスクバーのタスクトレイのアイコン部分に、クライアントから接続 /
切断されたことを示すバルーンが表示されるようになりました (図1)。

図1: クライアントからの接続 / 切断時に表示されるバルーン通知
(クリックすると拡大します) |
このバルーン通知には、以下の情報が記載されます (バルーン通知は Windows Me, 2000, XP, Server 2003
または Vista でのみ動作します)。
- 接続元の Desktop VPN クライアントのコンピュータの IP アドレス、ホスト名 (DNS 逆引き名) および TCP
ポート番号。
- VPN の接続または切断が発生した日時。
また、バルーン通知だけではなく、マウスポインタをタスクトレイ上の Desktop VPN
サーバーのアイコンに重ねたときも、同等の内容を含んだツールチップテキストが表示されます (すべての OS で動作します)。
さらに、Desktop VPN サーバーに Desktop VPN クライアントが接続中の場合、タスクトレイ上の Desktop VPN
サーバーのアイコンが変化します。
この機能が Beta 2 で実装された主な理由
Desktop VPN サーバーの Beta 1
では、ユーザーモードリモートデスクトップを使用している場合、クライアントがサーバーのデスクトップに接続しているときも、画面上の表示に別段変化が無かったため、サーバー側のコンピュータを使用しているユーザーの視点では、現在コンピュータのデスクトップにクライアントが接続しているかどうかを判別することができませんでした。
したがって、例えば、本ソフトウェアを遠隔サポートを受ける目的でユーザーモードで起動したユーザーが、遠隔地からリモートでデスクトップに接続してサポートを行うユーザーが現在自分のデスクトップに
VPN 接続しているかどうか、あるいはすでに VPN
接続が切断されたかわからないため、心理上およびセキュリティ上の問題が生じる場合がありました。
今回の通知機能の実装により、本ソフトウェアのユーザーモードリモートデスクトップ機能を遠隔サポート目的で容易に利用することが可能となります。
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動作ログの保存機能
Beta 1 では、Desktop VPN サーバーにはログファイルを保存する機能がなく、サーバーに接続してきたクライアントの IP
アドレスやホスト名、接続日時や回数などを知ることができませんでした。
Beta 2 では、デフォルトで動作ログが DeskServer.exe が設置されているディレクトリ (Desktop VPN
サーバーをインストールしたディレクトリ) のサブディレクトリである "server_log"
ディレクトリにテキスト形式で保存されるようになりました (図2)。

図2: Desktop VPN サーバーの動作ログ
(クリックすると拡大します) |
これにより、いつ、どこから、自分のコンピュータで稼動させている Desktop VPN サーバーに VPN
接続があったかを知ることができるほか、万が一不正なアクセスがあった場合も、その記録を確認することが可能となります。
なお、動作ログの保存の有無は、Desktop VPN サーバー設定ツール上で設定することができます。

図3: サーバーの動作ログの設定を変更する画面
(クリックすると拡大します) |
Desktop VPN クライアントの新機能
Desktop
VPN クライアント (リモートアクセスする側のコンピュータにインストールするソフトウェア) には、以下のような新しい機能が搭載されました。
基本ソフトウェアモジュールの大幅な更新
Desktop VPN
の各機能を実現している低レイヤの基本ソフトウェアモジュールを大幅に改良したものを搭載しております。これにより、パフォーマンスの向上、メモリ使用量の低下、CPU
使用率の低下、特定の環境で発生していた不具合の解消、および Unicode への完全対応が実現しました。
Desktop VPN は世界中でどこからでも利用することができる VPN ソフトウェアであり、海外出張等の際に様々な OS
環境で問題なく利用できることが望まれます。Beta 2 では、Unicode
に完全対応したことにより、日本語以外に、英語・中国語・韓国語・ラテン語・アラビア語・タイ語・トルコ語・ベトナム語・ヘブライ語およびその他のいくつかの言語環境の
Windows で、正常に各機能が動作することが検証されています。Beta 1
では、日本語以外の環境で正しくインストーラが動作しなかったり、プログラムが起動しなかったりすることがありました。
VPN 通信プロトコルの最適化
VPN 通信プロトコルの最適化が行われました。Desktop VPN サーバーが Desktop VPN
クライアントからの接続を受け付ける際に必要な通信量および待ち時間が少なくなり、ユーザーが得ることができる快適性が向上しました。
接続履歴の消去機能
Desktop VPN クライアントでは、Desktop VPN サーバーに接続しようとするたびに、接続先のコンピュータ ID
が接続履歴として登録され、次回からドロップダウンリストから候補として表示 / 選択することが可能です。
Beta 1 では、接続履歴を消去したい場合は、設定ファイルを手動で消去する必要があり、手間がかかりました。Beta 2
では、接続履歴を消去するためのボタンが付加されており、簡単にこれまでの接続履歴を消去することができます。

図4: Desktop VPN クライアントのメイン画面
(クリックすると拡大します) |
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