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2010 年 6 月 7 日 (月)

ソフトイーサ株式会社 技術開発部
(茨城県つくば市)


筑波大学とソフトイーサとの共同研究の一環として学術研究目的で配布。
バイナリは本日配布開始、ソースコードは 6 月 9 日から INTEROP で配布。

PacketiX VPN をオープンソース (GPL) 化し
筑波大学 VPN プロジェクト (UT-VPN) としてダウンロード開始


 

 筑波大学発ベンチャー企業である ソフトイーサ株式会社 (以下「ソフトイーサ」といいます) は、2005 年に発売を開始してから現在まで約 4,000 社への導入実績を誇る主力 VPN 製品「PacketiX VPN」のソースコードをオープンソース (GPL) 化することを発表いたします。

 

 製品版 PacketiX VPN に対して、オープンソース版 VPN ソフトウェアの名称は「UT-VPN」と呼びます。これは、「University of Tsukuba VPN」(筑波大学 VPN) の略称です。ソフトイーサは筑波大学と 2004 年から現在まで VPN 技術の研究に関する共同研究契約を締結しており、UT-VPN プロジェクトはその共同研究の一環として、共同研究の成果の一部を、VPN 通信に関する科学技術の発展・向上を目的として、広く一般にオープンソースライセンスで公開するプロジェクトです。

 本日午前 12 時より、ソフトウェア本体のダウンロード配布を開始いたしました。なお、ソースコードについては、まず 2010 年 6 月 9 日 (水) から 11 日 (金) まで実施される展示会「INTEROP TOKYO 2010」の展示ブースで CD-ROM 形式で先着 1,000 枚まで配布する予定で、次に 2010 年 6 月下旬に Web サイトで配布を開始する予定です (展示ブースで CD-ROM を受け取った方がすぐにソースコードを再配布されることは可能です)。

 

オープンソース化について

 今回オープンソース化することとなった UT-VPN は、ソフトイーサが 2010 年 3 月 15 日に発売した PacketiX VPN 3.0 から、一部、権利関係の問題によりオープンソース化することができなかった法人のお客様向け機能を除去し、また、学術実験的なコードを追加したバージョンです。C 言語によって記述されており、約 21 万行のプログラムコードから構成されています。GPL バージョン 2 という一般的なオープンソースライセンスに従って、誰でもソースコードをダウンロード、改造し、再コンパイルして配布および販売することができます。

 ソフトイーサおよび UT-VPN プロジェクトは、ソースコードの活用方法について制約を設けていません。誰でも、自分が開発するソフトウェアの一部として、UT-VPN を自由に改造して組み込むことができます。たとえば、自社のネットワーク機器やネットワークソフトウェア製品に UT-VPN を基にした VPN 機能を組み込むことも可能になります。また、SSL-VPN プロトコルの一部を改良して、独自の SSL-VPN プロトコルを開発することもできます。これらのことが、すべて無償で可能になります。

 UT-VPN を公開することにより、ソフトイーサは筑波大学との共同研究の成果を広く公開することとなり、その設計図であるソースコードを誰でも閲覧・改造することができるようになるため、VPN 技術や関連通信技術の発展・向上に大きく寄与することができると考えております。さらに、UT-VPN や UT-VPN をベースとした派生 VPN ソフトウェアは、社会における情報流通のさらなる自由化を促進することとなり、使われ方によっては、世の中の色々な障壁、既得権、制約を VPN 技術の力で緩和し、社会の発展をさらに加速することができるきっかけとなるものと考えております。

 

ソフトウェアのダウンロード配布開始について

 本日 6 月 7 日の午前 12 時より、UT-VPN プロジェクトの Web サイト http://utvpn.tsukuba.ac.jp/ において、UT-VPN ソフトウェアのバイナリパッケージ (コンパイル済みのインストーラ) のダウンロードを開始しました。なお、本日公開した Ver 1.00 Build 7086 は Windows 版のみの提供であり、Linux, FreeBSD, Solaris および Mac OS X 版は次回のビルド (6 月下旬を予定) で提供予定です。

 

ソースコードの提供について

 UT-VPN のソースコード現在まだダウンロードを開始していません。現在、ダウンロード配布のための SVN サーバーの準備中であり、ソースコードのダウンロード開始は、2010 年 6 月下旬になる予定です。

 なお、2010 年 6 月 9 日 (水) ~ 11 日 (金) に幕張メッセで実施されるネットワークの展示会「INTEROP TOKYO 2010」のソフトイーサ株式会社の展示ブースにおいて、UT-VPN ソースコードの CD-ROM を希望者先着 1,000 名様に無償で配布する予定です。

 その CD-ROM の中には、Visual Studio 2008 でビルド可能な UT-VPN のソースコード (約 21 万行) が入っています。UT-VPN の各 EXE ファイルをビルドすることができ、また、Windows Installer (.msi) 形式のパッケージファイルも自動生成できます。CD-ROM 内のソースコードは GPLv2 ライセンスで供給されるため、ソースコードを入手された方は、GPLv2 に従い、自由に改造・再配布・転載可能です。

 初回のソースコードの配布場所:
 INTEROP TOKYO 2010 (幕張メッセ) ブース: 4U28/4W25
 ベンチャー・パビリオン内 ソフトイーサ株式会社 展示ブースにて配布 (1,000 枚: 先着順)
 詳しくはこちら

 

UT-VPN ソフトウェアについて

 UT-VPN ソフトウェアは、UT-VPN Server と UT-VPN Client から構成されます。動作環境および機能は、PacketiX VPN 3.0 製品版とほぼ同一です。さらに、PacketiX VPN 2.0 / 3.0 との相互の接続互換性を有します。たとえば、製品版の PacketiX VPN Client から UT-VPN Server に接続することができます。また、PacketiX VPN と UT-VPN を同一のコンピュータに共存してインストールすることも可能です。

 ただし、UT-VPN は大学における学術研究目的のソフトウェアですので、製品版と異なり、実験中のコードが含まれており、また、動作が不安定な場合があります。さらに、著作権の問題 (製品版 PacketiX VPN 3.0 における当該部分の著作権を有する者がソースコードの公開に同意しなかったため、UT-VPN に加えることができなかった) のため、以下の機能が除去されています。

  1. DoS 防御機能
  2. 外部サーバーによるユーザー認証機能
    (Radius / NT ドメイン/ Active Directory)
  3. 証明書認証 (PKI 認証) 機能
  4. パケットログ機能
  5. 接続元 IP アドレス制限機能
  6.  syslog 転送機能
  7. 簡易インストーラ機能
  8. Web インストーラ機能 (ActiveX)
  9. ブランド化ツールキット機能
  10. VPNAPI (SDK) 機能

ただし、今後、上記の機能と類似の機能を新たに開発して UT-VPN に付け加える可能性もあります。さらに、UT-VPN はサポートサービスが提供されません。また、今後 UT-VPN では以下のような実験的コードを多数追加していき、頻繁にアップデートを行う予定です。

  1. iPhone 等の携帯デバイスからの VPN 接続を可能とするコード
  2. VPN Client の Mac OS X 等への対応コード

100607utvpn_smgr.jpg (204517 バイト)
UT-VPN Server の画面

100607utvpn_cmgr.jpg (306128 バイト)
UT-VPN Client の画面

 

製品版 PacketiX VPN と UT-VPN との違い

 ソフトイーサは、無償の UT-VPN について、製品版 PacketiX VPN に対する、学術実験版およびベータ版的な性質を持つソフトウェアであると認識しています。UT-VPN は Red Hat Enterprise Linux に対する Fedora や、Mac OS X に対する OpenDarwin、Solaris に対する OpenSolaris のようなものです。製品版 PacketiX VPN に今後搭載する予定の実験的コードは、まず UT-VPN に追加されてから、動作を検証し、しばらくして PacketiX VPN にも搭載することになります。そのような実験的なコードとして、現在開発を予定している機能は以下のとおりです。

  1. Mac OS X に対応した VPN Client
  2. iPhone、iPad、Android 等からの VPN 接続機能
  3. Linux, FreeBSD, Solaris, Mac OS X 用のサーバー管理マネージャ GUI
  4. IPsec (IKEv1 または IKEv2) との接続互換性
  5. DirectAccess 機能または SSTP 機能の搭載
  6. マネージド Microsoft .NET API ライブラリ
  7. 仮想 L3 スイッチの IPv6 対応
  8. Web 管理インターフェイス

 UT-VPN には実験的なコードが多数含まれています。そのため、ソフトイーサおよびソフトイーサの販売パートナーは、UT-VPN に関して、一切商用サポートを提供しません。また、業務用途での使用は可能ですが、推奨されません。

 

UT-VPN に関する Web サイト

以下のリンクをご参照ください。

 


本件に関するお問い合わせ先
〒305-0031 茨城県つくば市吾妻2丁目8番地8 つくばシティアビル 6F
ソフトイーサ株式会社 技術開発部
報道関係者の方からのお問い合わせ: press-infosoftether.co.jp
一般のお客様からのお問い合わせ: Web フォーム からお願いします

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